パラ卓球男子・岩渕 開会式旗手の大役「目標は金メダル以上」魅力伝える
パラ卓球の日本代表は23日、本番会場となる東京体育館で練習を公開した。開会式で旗手を務める男子の岩渕幸洋(26=協和キリン)は、照明や卓球台の質を入念に確認。「本番に臨むイメージをつくることができた。感覚のズレは少なくて良い感じ」と手応えを語った。
大役を翌日に控え、代表に決まる前から抱いてきた野望を改めて口にした。「目標は金メダル以上」。
頂点の先に見据えるのは、パラスポーツの魅力を伝えたいという思いだ。無観客開催となっても「自分のプレーで、多くの人の気持ちを動かしたい」と決意は揺るがない。
受け取ったバトンも力に変える。五輪終了後、卓球男子団体で銅メダルを獲得した張本智和と水谷隼(ともに木下グループ)から激励の言葉をもらった。「活躍は見ていた。劣勢の場面でも諦めずにプレーすることが大事だと思った」と刺激をもらった。コンディションも良好で「対応力を上げてきた。自信を持って臨みたい」。黄金に輝くメダルの、その先へ。日の丸を掲げて、道を開く。
◇岩渕 幸洋(いわぶち・こうよう)1994年(平6)12月14日生まれ、東京都練馬区出身の26歳。早大—協和キリン所属。先天性の両下肢機能障がい。中学校の部活動で卓球を本格的に始め、高3からパラ卓球の国際大会に参戦した。16年リオ大会出場。左足は装具をはめてプレー。戦型は裏表前陣攻守。趣味はスポーツ観戦。
《浅野、金で示す感謝の気持ち》知的障がいクラスの浅野は「出るからには、金メダルを獲りたい。感謝の気持ちを結果で示したい」と決意を語った。目標達成に向け「気合を入れた」と金髪姿で登場。「本当は清楚(せいそ)な黒が好きだけど、金の気持ちを込めた」と笑った。会場では、岩渕を相手に実戦形式で練習。貴重な時間となり「さすがエースだなって思った。ボコボコにされたけど、逆にモチベーションになった。負けてられない」と闘志を燃やしていた。
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