安倍首相「政治の責任果たす」 陸自観閲式で憲法改正に意欲

 安倍晋三首相は14日、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)の朝霞訓練場で行われた自衛隊観閲式で訓示し、「すべての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えるのは、今を生きる政治家の責任だ。私はその責任を果たしていく」と述べ、憲法9条に自衛隊の存在を明記することへの決意を改めて示した。

 首相は「いまや国民の9割が敬意を持って自衛隊を認めている」と強調。


「(発足から)60年を超える歩みの中で、自衛隊の存在はかつて厳しい目で見られたときもあったが、歯を食いしばり、ただひたすらに職務を全うしてきた。諸君自身の手で信頼を勝ち得たのだ。次は政治が役割を果たさなければならない」と訴えた。

 中国の軍拡や北朝鮮情勢などを念頭に「この5年の間に安全保障環境は格段に速いスピードで不確実性を増し、厳しいものとなった」と指摘。12月に改定する防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」に触れ、「これまでの延長線上ではない、数十年先の未来の礎となる防衛力のあるべき姿を示す」と表明し、宇宙やサイバー、電磁波などに注力する方針を示した。「新たな分野で競争優位を確立できなければ、この国を守り抜くことはできない」とも語った。

 観閲式には陸海空の自衛隊員約4千人、戦車などの車両約260両、航空機約40機が参加した。米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイも飛行した。

引用元:BIGLOBEニュース

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