「ど根性ガエル」作者・吉沢氏 ボクシング女子金、カエル好き入江祝福「この世で一匹のド根性娘」

 東京五輪ボクシング女子フェザー級で入江聖奈(20)が、同競技で日本人初の金メダルを獲得した。カエル好きを公言していることから、人気漫画「ど根性ガエル」の吉沢やすみ氏(71)がスポニチ本紙に「この世で一匹のど根性娘だ!」と祝福のコメントを寄せた。

 判定となった決勝戦。「ブルー!」と勝利を告げられた瞬間、入江は大好きなカエルのように大ジャンプをして喜びを爆発させた。


吉沢氏は「金メダルは感動しました。入江さんはカエルグッズを集めているそうですね。私もカエルの張り付いたTシャツを漫画で描いていたから、入江さんに着てもらえるとうれしい」と“ピョン吉Tシャツ”のプレゼントを申し出た。

 ピョン吉は、吉沢氏の代表作で1970〜76年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された「ど根性ガエル」に登場するカエル。中学生の主人公ひろしが石につまずき、その腹部につぶされながらも、Tシャツに張り付いた“平面ガエル”として生きていく設定。「ど根性だー!」と叫びながらシャツごとひろしを引っ張り回すシーンがおなじみで、アニメも大ヒット。連載終了から45年が過ぎた今も愛されるキャラクターだ。

 決勝で入江は、ポイントで並ばれた最終3ラウンドで激しい打ち合いを制して栄冠をつかんだ。吉沢氏は世界で一つのメダルを手にした入江を「ど根性でしたね」と称えた。

 グッズ集めだけでなく、実物のカエルを見るのも趣味という入江。SNSには「(五輪後は)カエル探しの旅に出るつもり」などと投稿。吉沢氏は、ピョン吉の“ふるさと”である東京都練馬区の石神井公園を勧めた。

 吉沢氏によると“平面ガエル”のアイデアは、仕事場に近い石神井公園でカエルが大量にいる風景を見て着想したという。劇中で、ピョン吉がひろしのTシャツに張り付いた場所でもある。園内にはニホンアマガエルやアズマヒキガエル、ウシガエルなどが棲息。「ボート池」にはカエル噴水もある。「いろんなカエルがいるし、作品のモデルとなった舞台だから、カエル好きなら面白いと思いますよ」と見どころを強調した。

 ▽ど根性ガエル ひろしとピョン吉、ガールフレンドの京子、番長ゴリライモ、寿司職人の梅さん、教師生活25年の町田先生らが織りなす人情ギャグ漫画。72年、81年にアニメ化され、2015年には松山ケンイチ主演でドラマ化された。胃腸薬「ソルマック」シリーズのCMでも長く起用。版権を管理するオフィス安井によると漫画は電子書籍で世界配信され、アニメも北米や中南米、インドなどで放送や配信されている。

 《「がんばれ元気」影響で競技、小山ゆう氏「大変な快挙」》入江が競技を始めるきっかけとなったボクシング漫画「がんばれ元気」の作者、小山ゆう氏も祝福コメントを寄せた。「大変な快挙です!相手選手の攻撃やクリンチに耐えて凄く頑張られたと思います」と称えた。同作は週刊少年サンデー(小学館)で76〜81年に連載。母親の持っていた単行本を読んだ入江はドはまりし、小2でボクシングを始めた。7月には小山氏が、入江と漫画のキャラクターを描き「がんばれ聖奈」と書き込んだ色紙を贈っていた。

引用元:BIGLOBEニュース

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