大正時代から続くノスタルジックな空間。石神井公園で愛されるくつろぎの銭湯「豊宏湯」
突然ですが10月10日って何の日かご存じですか?
目の愛護デー?何年か前までだと体育の日…いろんな記念日がありますが、10月10日は1000+10だから銭湯の日。
銭湯はどこでもやすらぎを与えてくれる場所であり、私も予備校時代には毎週通ってました。そんな空間を求めて今回向かったのは練馬区内に存在する銭湯の中で、特に古くから続く「豊宏湯」である。
石神井公園駅南口から歩いて徒歩5分。通りから少し先に見える古き良き時代を感じさせる店構え。
店先にある駐輪スペースとコインランドリーがなんともエモい。
早速、中に入ると最近はあまり見ないスリガラスに男湯と女湯の文字。
最初に感じたのは「天井高いっ!」ってこと。
解放感にあふれた高い天井。
この天井は釘は使わずに角材を正確に格子に組み、その上に板を張ったことから格天井(ごうてんじょう)と呼ばれ、一般的に古くから格式の高い部分に用いられることが多く、仏堂や書院造の上段の間などにみられることから、この技法を用いて建てた創業者の銭湯に対する熱い想いが伝わってきます。
「こんな高い天井は、そうそうほかの銭湯でもないんじゃないかなぁ」
と、三代目。
番台を奥様に任せて、普段は裏方として徹しているご主人。
写真を撮らせてほしいとお願いしたところ、「髭を剃り忘れた(笑)」ということで今回は見送りとなったが、滅多に表にはでないということで、本人曰く、お客さんからは従業員やそこらへんのおっさんと思われているのではないかとのこと。
いえいえ、オーラが出ていていかにもご主人という風格が感じられましたよ。
昭和の名残がふんだんに残る浴室内。
脱衣所も広く、ハロウィンの飾りもあって可愛らしい気遣いがされています。
伺った日が水曜日だったため、飲み物は少な目。木曜日がお休みで金曜日にはたくさんの飲み物が補充される。
15時30分から開店で、外の方がすこしずつざわざわと。
15分前には奥様が登場。
番台に立ち続けて約30年。
出産の時などを除いてほとんど休んだことがないのだとか。
そうこうしているうちに15時30分。常連さんが一斉に入店してきたので撮影はここまで。
地元で愛される理由に豊宏湯を支えるご主人と奥様の人柄の良さもひとつだなぁと感じられました。
営業時間:15時30分~24時00分
住所:東京都練馬区石神井町3丁目14-8
アクセス:石神井公園駅南口から徒歩約分
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