障害児保育園ヘレン、初めての卒園児が誕生 ~今春、卒園や転園をした医療的ケア児の人数8名~

障害児保育園ヘレン開園から4年、障害児訪問保育アニーサービスインから3年の成果。これまでのべ88名に保育を届け、3名の卒園児、14名の転園児が巣立っていきました。

医療的ケア児、重症心身障害児に長時間保育を提供する認定NPO法人フローレンスの「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」を今春卒園・転園されたお子さんについてご報告いたします。障害児保育園ヘレンでは初めての卒園児が巣立ち、障害児訪問保育アニーでは2人目となるお子さんが無事卒園をされました。

全国各地で保育園や幼稚園の卒園式が行われた3月。認定NPO法人フローレンスが運営する「障害児保育園ヘレン」や「障害児訪問保育アニー」でも、卒園式が行われました。



フローレンスが運営する障害児保育園ヘレンは2014年東京都杉並区に開園した日本で初めて「医療的ケア児に保育と療育を提供する施設」です。障害児訪問保育アニーは、2015年にサービスインした「障害児を自宅でお預かりし保育を提供するサービス」です。

<今春卒園した子ども>
このたび、障害児保育園ヘレンでは初めての卒園児が巣立ち、障害児訪問保育アニーでは2人目となるお子さんが無事卒園をされました

詳しくはこちらのNEWSも御覧ください↓
●障害児保育園ヘレンで初めての卒園式「日本初の障害児保育園、初めての卒園生がわたしたちに教えてくれたこと」

日本初の障害児保育園、初めての卒園生がわたしたちに教えてくれたこと


●障害児訪問保育アニーでの卒園式「「卒園したくない。ずっとアニーを利用し続けたかった」ある医療的ケア児の卒園式にて」

「卒園したくない。ずっとアニーを利用し続けたかった」ある医療的ケア児の卒園式にて

「胃ろう」や「たんの吸引」など、日中医療的なケアを必要する障害児を長時間預かる保育園や幼稚園がなく、そうした子ども達は親が24時間介護するしか選択肢がないという課題に対する解決モデルとしてヘレンとアニーを運営しています。
それぞれ、障害児保育園ヘレンではこれまでにのべ55名、障害児訪問保育アニーではのべ33名の子どもたちに保育を届けてきました。障害児を育てる母親の常勤雇用率はわずか5%と言われていますが、ヘレンとアニーを利用する保護者の希望者全員が就業の機会を得ています。

また、ヘレンやアニーには、「もうひとつの卒園」があります。それは、お子さんが、それまで通うことができなかった、地域の認可保育所などへ転園すること。

<今春認可保育園へ転園した子ども>
■障害児保育園ヘレンすがも 1名(酸素吸入の医療的ケアがなくなり、認可保育所に転園)
■障害児保育園ヘレン荻窪 2名(経管栄養の必要がなくなり、認可保育所に転園1名
気管切開をしているが認可保育所の看護師が医療的ケアに対応できるよう自治体が手配し転園1名)
■障害児訪問保育アニー 3名(酸素吸入が必要なくなり認可保育所に転園3名)

詳しくはこちらのニュースもご覧下さい↓
「障害児保育からのもうひとつの卒園。認可保育所等に転園する子どもたち」
●https://florence.or.jp/news/2018/04/post24093/

ヘレンやアニーで保育を受け、「子どもは子どものなかで育つ」環境で日々過ごすことによって、心身の発達が促され、医療的ケアが必要なくなる子どもたちが毎年現れており、これまでに今春の6名を含めて14名が地域の保育園に転園しています。
こうした変化は、私たちフローレンスはもちろん、ご家族や主治医も予想していませんでした。フローレンスは子ども達の「自ら育つ力」の可能性を最大限のばす保育と療育の提供を引き続き行っていきます。

2018年度、障害児保育園ヘレンは練馬区中村橋で新規開園を予定しています。

引用元:BIGLOBEニュース

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