練馬区で御朱印巡り~中村御嶽神社と中内稲荷神社@中村橋~

西武池袋線の中村橋駅より徒歩11分のところに中村御嶽(おんたけ)神社はあります。バスの場合は関東バスの中村八幡停留所より徒歩1分です。

中村橋駅から南に歩いていく道中では、良辨塚(りょうべんづか)を見ることが出来ます。敷地内に入ることはできないので、路上からの見学になります。柵のスキマから見ました。
これはここから徒歩10分ほどの距離にある寺院、南蔵院が管理しているものです。案内板には「建立当時(1357年)、この場所は鎌倉街道の一つに面していて、街道から南蔵院に入る角に経塚を築いて供養し、人々の幸せを願ったのでしょう」とあります。建立の経緯がわかると、この古い石造物になんだか愛着がわいてきますね。
その中の一つに練馬区指定有形文化財である石幢七面六観音勢至道しるべも見えます。練馬区内に残る唯一の七面石幢です。



良辨塚から歩くこと3分。中村御嶽神社にたどり着きました。

奉齋神は天御中主神・高皇産神・神皇産神・天神地祇・国常立尊・大巳貴命・小彦名命で、明治35年(1902年)に創建されたといわれています。


参道脇には御嶽山一山講社の講祖一山霊神をはじめ先達たちの慰霊碑があります。


ねりまの名木には指定されていませんが、立派なケヤキやヒノキ、イチョウの木があります。
イチョウの木は、枝から下に向かって垂れているこぶのようなものが見えます。これは乳、乳垂れ、気根などと呼ばれており、安産祈願や母乳がよく出るように御祈りするとよいとも言われています。

社殿は昭和五十二年に新築されました。
本殿左隣には稲荷社もあります。中内稲荷神社といいます。

中村御嶽神社では区の無形民俗文化財に登録された探湯の儀という神事がおこなわれています。
毎月15日に例祭、1月と9月に中祭、5月に大祭がおこなわれます。探湯式(たんとうしき)は、中祭でおこなわれる身体健全を祈願する神事で、日本書紀や古事記などに登場する「盟神探湯(くかたち)」に由来するといわれています。
「盟神探湯」は、神に誓ったのち熱湯の中を手で探るという古代における神判法です。正しい者は手に火傷を追わないが、邪な者は手にやけどを負い、ただれてしまうと言われています。現在は、先達が鉄釜で沸騰させたお湯の中に笹の束を入れて上下に振り、背中に熱湯を浴びて残った熱湯を氏子らに振りかけて厄払いをしています。
以前は各地の御嶽神社で行われていた探湯式も、現在都内では中村3丁目の御嶽神社のほかは少なくなってしまいました。平成元年3月に、区の無形民俗文化財に登録され、地域の民俗行事としてしっかりと定着しています。

練馬区のホームページでは祭事は中止とあったのですが、ちょうど神主さんがいらしたのでお話を伺ってみました。
2022年9月の中祭は本来9月18日を予定していましたが台風で延期になったそうです。運悪く予備日も台風で延期になりましたが、10月1日なんとか執行できました。次回の探湯の儀は1月18日前後で日程を組むそうです。皆さんが集まりやすい日程で調整したいとおっしゃっていました。
使用される鉄釜は一人では抱えられそうにないほど大きく、立派です。他の地域で使用される釜よりもかなり大きなサイズとのこと。迫力がありそうですね。
ちなみに11月3日には火渡のお祭りがあるそうです。祭事の詳しい日程や告知事項は道路沿いに設置してある神社の掲示板にてお知らせされますのでご確認ください。

御親切にたくさんお話を聞かせていただいた後、福塩をいただいてしまいました。ありがたや~。

御朱印

御朱印は御岳神社と稲荷神社どちらもいただくことができます。また、通常の御朱印の他に限定版?もあるようです。
通常の御朱印をいただき、それぞれ500円お納めしました。

神社で猫探し

神社で猫は見かけませんでした。

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