朝ドラ「らんまん」博士の書斎、東京都内の記念庭園で再現…蔵書3200冊展示
「日本植物学の父」と呼ばれ、晩年を東京都練馬区で過ごした牧野富太郎博士(1862〜1957年)の書斎と書庫が、往時の姿を取り戻す形で再現され、同区立牧野記念庭園にお目見えした。牧野博士は今月から始まったNHKの連続テレビ小説「らんまん」のモデルにもなっている。
牧野博士の書斎と書庫は都の文化財に指定されていて、過去には蔵書などがほぼない状態で一般公開されたことがある。
昨年、牧野博士の生誕160年を迎えたのを機に区などが寄付金を募るなどし、牧野博士が使っていた時の様子を復活させることになった。
牧野博士が利用していた時の写真や絵画を基に忠実に再現することを目指し、牧野博士の蔵書4万5000冊のうち3200冊をそろえた。手書きで表紙をデザインした複製品も作り、細部にこだわったという。
このほか、牧野博士が愛用した文房具や標本づくりに使った新聞も展示している。地元住民らもボランティアとして古書の虫干しなどに携わった。
学芸員の牧野由美子さんは「晩年の牧野博士の生活が伝わるように細部までこだわったので、多くの人に見てほしい」と話している。
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