
【キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン】マーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオ×ロバート・デニーロが放つ愛と裏切りのサスペンス
スコセッシ×ディカプリオ×ロバート・デニーロ
いよいよ明日(10月20日)から公開となる話題作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
実話を基にしたデイヴィッド・グランの小説『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を映画化したものだ。
ハリウッドの巨匠マーティン・スコセッシが監督を務め、主演にはレオナルド・ディカプリオ。おなじみのふたりは6度目のタッグという。
そして今回は名優、ロバート・デニーロを迎える。映画ファンにとってはもうこれだけでワクワクが止まらないであろう。

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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのあらすじ
舞台は1920年代のオクラホマ州。狂騒の20年代のアメリカであり、禁酒法もあった時代だ。
オクラホマでは石油の発掘により、一夜にして莫大な富を手にした先住民族・オセージ族がいた。しかし、その財産に目をつけ町に乗り込んでいたのは彼らの財を奪おうとする白人たちだった。
彼らは言葉巧みにオセージ族を支配し、脅し、財産を強奪していく。そしてやがて殺人にまで手を染めていく…
これらは実際に起きた残酷な連続殺人事件である。
視点はオクラホマの内側にある―変更された脚本
マーティン・スコセッシ監督はインタビューでこう語っていた。

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「これまで語られてこなかった悲劇を伝えたいと思った」
本作が脚本を大幅に書き直した経緯をご存じだろうか。
ディカプリオは当初、連続殺人事件を捜査したFBI捜査官を演じる予定であり、原作に忠実に彼の視線で脚本を仕上げたそうだ。
「脚本に取り組んでから2年が経ってから、レオ(ディカプリオ)が僕のところにやってきて尋ねたんだ。
『心はこの物語のどこにあるの』」
ディカプリオの指摘がきっかけで、スコセッシは共同脚本のエリック・ロスと脚本を書き直し視点を変えた。
「そうか、ここに物語はあるんだ。本当の物語が必ずしも外から来るFBI側にあるとは限らない。むしろオクラホマの内側にあるんだ』と感じたんだ」
主役のディカプリオはFBI捜査官から、オセージ族の石油利権を奪おうとするアーネスト・バークハートに変更されたのだ。
また新しい脚本では、アーネストとオセージ族の女性モーリーとの結婚生活にも焦点を当てたという。

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モーリーを演じるリリー・グラッドストーンはこう語る。

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「脚本が180度変更され、これでキャラクターを十分に表現できる、素晴らしいと思いました」
また脚本が書き直されたことで、「白人救世主の物語ではなく、オセージ族の心の叫びがストーリーになった」
アメリカの暗部に切り込んでいく―その先のメッセージ
今まで語られることのなかったアメリカの暗部。
また、本作で重要なのは「友情や愛に生きる人々の身に搾取や殺人が起きたことだ」と監督はいう。
ディカプリオも「彼らの歴史は語るべきテーマだ」と、自身が演じたアーネストという男は「当時の貪欲さをリアルに表している」という。
彼が演じるアーネストという男のクズっぷりも、本作の見どころといっても過言ではないだろう。

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そして、ロバート・デニーロが演じる悪の顔を隠し持つ男ヘイル。
オセージ族から全てを奪おうと、騙し、操り、消していく…この極悪人を、名優ロバート・デニーロがどう演じるのかも楽しみで仕方ない。

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アメリカの暗部に目を当て、繰り返してはならない歴史的悲劇を描いたキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン。
現代を生きる我々にどんなメッセージを投げかけてくれるのだろうか。かつてない壮大なスケールで描かれた本作は映画館の大スクリーンで体験して頂きたい。
https://tjoy.jp/t-joy_seibu_oizumi
ユナイテッド・シネマとしまえん
https://www.unitedcinemas.jp/toshimaen/index.html
他、全国で上映




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