散歩ついでにコーヒーと焼き菓子を。いま注目のカフェ&量り売りの店『PUENTE zerowaste shop&cafe』とは?


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●『石神井公園』近くにオープンした『PUENTE zerowaste shop&cafe』はこだわりのコーヒーとエコな買い物が楽しめる店。実際に訪れてみました。

 四季折々で表情を変える自然に囲まれ、園内の池ではスワンボートも楽しめる「石神井公園」。コーヒーを片手にゆったりと散歩したいところですが、実はほかの都立公園に比べ、周囲にコーヒー店があまり多くないんです。

 そんな中、10月6日に西武池袋線「石神井公園」駅近くにオープンしたのが、『PUENTE zerowaste shop&cafe』。コーヒーや焼き菓子が楽しめるカフェ兼、エコなお買い物が楽しめる量り売りショップです。

 こだわりのカフェメニューを味わうとともに、量り売りでの“ゼロウェイスト”なお買い物を楽しんでみました。

パッケージフリーでエコ。ナッツやおやつが量り売りで買える!




 西武池袋線「石神井公園」駅南口から徒歩およそ2分。チェーン店が軒を連ねる駅前通りを少し過ぎたところに、シンプルな外観の『PUENTE zerowaste shop&cafe』が現れます。

 コンパクトな店内にはカウンター席が3席と、テーブル席が4席。そして壁一面に取り付けられた棚にはナッツやドライフルーツ、茶葉や穀物など、さまざまな食材の入ったビンがずらりと並んでいます。

 お店を一人で切り盛りするのは、オーナーの苅部加代子さん。もともとゴミをなるべく出さない“ゼロ・ウェイスト”な暮らし方や、身体や環境に優しい食事などを生活の中で意識していたという苅部さん。ご自身もよくパッケージフリーで購入できる量り売り店を利用していたそうですが、「石神井公園」駅付近には量り売り店がないことを不便に思っていそう。


苅部さんおすすめのおやつ「ドライバナナ」。干し芋のようにねっちりと甘く歯応えがいいところが魅力!

「よく利用していた量り売りのお店が『ゼロ・ウェイスト・ショップ開業講座』を開講していたので、私も受講してみたんです。そこで『量り売り店を営むことで、ゼロウェイストという考え方を広めることができる』と教わったのがお店を始めたきかっけでした」(苅部さん)

 苅部さんが厳選した食材は、自宅から保存容器を持っていけば、パッケージフリーで購入することができます。店内ではガラス瓶やシリコンバッグなども販売しているので、併せて購入するのもおすすめです。

 ちなみに筆者は、自宅で愛用しているシリコンバッグを持っていき、カシューナッツやヴィーガンチョコレート、ドライパイナップルやドライバナナなど、苅部さんのおすすめの食材をまとめて購入しました。

「品数が多いので、どれを選ぼうか迷ってしまうようですね。よく私のおすすめを聞かれるので、売れ筋は私の好物ばかりです(笑)」(苅部さん)

「アームズメソッド」で淹れた爽やかなコーヒーと焼き菓子も絶品

 量り売り店にカフェを併設させたのには、かねてから苅部さんが「石神井公園付近にチェーン店でないコーヒー店が少ない」と感じていたことが関係しているそう。

「コーヒーをテイクアウトして、のんびり自然を楽しむのにはぴったりの公園なのにもったいないなと思っていたんです。当店のコーヒーは店内で飲むこともできますが、プラスチックフリーの紙カップでテイクアウトすることもできます。マイタンブラーをお持ちいただいた方には、100円引きで提供させていただいています」(苅部さん)

 コーヒー豆は「Peru コチャパンパ」を使用(量り売りもあり)。フェアトレードの豆を「アームズメソッド」という特別な手法で焙煎することで、雑味やエグ味のない爽やかな味を実現しています。

「あるコーヒー店で焙煎の勉強をさせてもらったときに『アームズメソッド』について学んだのですが、コーヒーを飲んだときに感じる雑味は、実はコーヒー豆に付着したままのカビやホコリのせいだと知ったんです。『アームズメソッド』では、カビや虫食いのある豆を慎重にピッキングし、50度のお湯で洗ってから、濡れたままの豆を“水蒸気焙煎”しているので味わいが段違い! もう今までのコーヒーには戻れなくなりました」(苅部さん)

 焙煎された豆を挽き、ドリップする際にもこだわりが。全量を抽出せず、雑味の混ざらない最初の1番液のみを抽出する「原液抽出ドリップ」で淹れたコーヒーをカップに注ぎ、お湯を少しだけ足せば、『アームズメソッド』流のコーヒーのできあがり。

 実際に飲んでみると、たしかに、コーヒー特有のエグみや舌に残る雑味がまったくありません。フルーティーな味わいと、鼻腔に広がる香ばしい匂いも絶妙。さらに、カフェインの量もそれほど多くないそうなので、カフェインが体質に合わないという人や、コーヒーの味があまり得意でないという人も美味しく飲むことができそうです。


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 コーヒーを淹れる水にもこだわりが。「水道配管に取り付ける浄水機『良水工房』を採用しているので、お水自体もすごく美味しいんです。当店は公園近くということもあるので、水筒やタンブラーを持ってきてくださった方にはお水を無料で提供しています」(苅部さん)

 コーヒーとともにぜひ味わいたいのが、パウンドケーキとスコーン。フレーバーは日によって異なりますが、この日はバナナのパウンドケーキとさつまいものスコーンが用意されていました。

 焼き菓子はグルテンの少ない「古代小麦」のほか、米糠も使って焼き上げているのでヘルシー。米糠独特の匂いはまったく感じませんでしたが、生地のザクザクとした食感は、米糠特有のものだそう。楽しい食感と優しい甘さの焼き菓子は、香り高いコーヒーと相性抜群です。

まとめ

 店名の『PUENTE』は、スペイン語で“橋”を指す言葉だそう。「このお店が、人と人とをつなぐ橋になれたらと思い名付けました」と苅部さんは話しますが、取材中も地域の方々が続々と訪れる賑やかな様子は、お店が既にその言葉を体現していることを感じさせました。『PUENTE zerowaste shop&cafe』が、この街のおなじみの店になる日はきっと遠くないでしょう。

(撮影・文◎藤間紗花)

●SHOP INFO

店名:PUENTE zerowaste shop&cafe

住:東京都練馬区石神井町3-18-8
営:9:30〜16:30
休:日・月曜

引用元:BIGLOBEニュース

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