小泉今日子ナレーション部分も初解禁! おにぎり弁当「ポパイ」に密着『映画の朝ごはん』170秒特別予告公開
映画やドラマのロケ弁でおなじみの老舗弁当屋「ポパイ」にフォーカスしたドキュメンタリー映画『映画の朝ごはん』より、小泉今日子によるナレーションを初披露した沖田修一監督制作の170秒特別予告編が解禁された。
おにぎり2個、おかず1品とたくあんが透明フードパックに入った極めてシンプルなおにぎり弁当で知られ、ロケ撮影の定番の朝ごはんとして熱烈な支持者を持つ「ポパイ」。
本作は、そんな「ポパイ」のおにぎり弁当ができるまでの工程はもちろん、「ポパイ」がどのような経緯で撮影現場のお弁当受注に注力するようになったのか、さらには「ポパイ」で大量のお弁当を日々発注する“制作部”メンバーによる影の努力、「ポパイ」のおにぎり弁当が生む撮影現場での笑顔を捉えていく。
雨の日も、風の日も、雪の日も、撮影現場には撮影、照明、録音、美術などそれぞれのセクションでカメラに写らない大勢のスタッフが働いている。朝から晩まで撮影に明け暮れる彼らにとって温かいお弁当がいかに大切なのか、その温かいお弁当を口に運ぶまでにどんな苦労が詰まっているのかなど、映画好きにはたまらない情景の数々が映し出される。
「ポパイ」の思い出を証言するのは、黒沢清、樋口真嗣、瀬々敬久、山下敦弘、沖田修一ら第一線の現役監督と、映画に人生を捧げてきたスタッフたち。そこで語られるのは、一流監督たちが新人だった頃の貴重な裏話や時代とともに変わっていく業界の姿、突然襲ったコロナ禍による撮影スタッフたちの戸惑いの日々、はたまた食べることへの並々ならぬこだわりなど多岐にわたる。ふだんスクリーンで観ることができない彼らの日常には、微笑ましくも、映画の見方すら変えてくれるような壮大な物語があった。
ナレーションを務めるのは小泉今日子。数々の撮影現場を自身も経験してきた小泉が、優しい語り口で彼らの物語を包み込む。
40年近く続く老舗お弁当屋さん「ポパイ」。東京都練馬区にお店を構える同店は、先代社長が東映大泉撮影所に知り合いがいたことから弁当を卸すようになり、いまでは映画やテレビ番組のロケ隊に朝ごはんを届けるために、毎日深夜0時からごはんを炊いて、少数精鋭で手作りのお弁当を作っている。そして配送車に積まれた弁当の大半は、ロケ隊の集合場所である早朝5時の新宿へと運ばれていく。
とある現場でロケ弁当の采配をしているのは、制作部に入ったばかりの若者、竹山俊太朗。脚本家を夢見て、助監督として働いていたが、いまは制作進行として撮影隊の世話に奔走している。そんな半人前の竹山に目をかけているベテランの制作部スタッフ守田健二は、人生の大半を過ごした映画の世界から身を引く日がくるという、終わりの気配を感じていた。
それぞれが仕事に託す想いと、限られた時間。そして次の世代へと継承されていく映画の未来。撮影現場スタッフやポパイの従業員たち、それぞれの人間模様から、映画制作の知られざる一面が見えてくる—。
映画化の発表後、撮影スタッフだけでなく俳優たちからも大きな反響を呼んでいる本作より、この度170秒の特別予告編が解禁。手掛けたのは、『モリのいる場所』、『さかなのこ』などで知られる沖田修一監督。本編中では沖田組の撮影現場に密着しているほか、「沖田監督のユーモアあふれる作風と、本作の温かな視点に強い親和性を感じた」という飯塚信弘プロデューサーの熱烈オファーにより、今回の沖田監督特別バージョンとなる予告編の制作が実現した。
映像は、「なにか入ってますよね?」(樋口真嗣監督)、「ポパイ中毒なんだよね」(藤井勇/照明技師)、「現場のひとつの象徴」(山下敦弘監督)、「あって当たり前でしょ、そんな存在」(内藤剛志)など、監督やスタッフ、俳優らのポパイへの親しみが伝わる証言から始まる。
続いて「おにぎり2つに、甘い味付けのたくあん、からあげや卵など、好みの具材を選べるシンプルなお弁当、ポパイ」と語る小泉のナレーションのもと、おいしそうにポパイのお弁当をほおばる人々が映し出されていく。その後も、制作部の若手とベテランが微笑ましいやりとりを見せる様子や、ポパイの従業員が大量の食材を調理する様子などが収められ、お弁当を介した多彩な人間模様に期待が高まる予告となっている。
ドキュメンタリー『映画の朝ごはん』は、11月10日よりキネマ大森ほか全国順次公開。
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