まるでケーキみたいな完成度のパン！ BLONDIR ブロンディール【石神井公園】

「BLONDIR（ブロンディール）」は幾度となく車や自転車で通っているのに、行ったことのないお店でした。

口コミサイトでもランキング上位に入っているお店で、
シックな外観が気になりながらも、なんとなく通り過ぎていました。

ブロンディールは、以前は東武東上線のふじみ野駅近くで営業していたようですが、2004年に石神井公園にオープンしました。

石神井公園駅北口（石神井公園側と反対側）から徒歩１５分、大泉学園北口からも徒歩20分弱で着きます。
どちらも微妙な距離感だったので、今回は大泉学園駅から歩きましたが18分くらいで着きました。
大泉学園駅前からの通りを単に道なりにまっすぐ歩くだけなので、道に迷うことはなさそうです。

最寄り駅は石神井公園駅ですが、石神井公園駅でも、大泉学園駅でも、
どちらからもそれなりに離れていて、駅周辺のお店を抜け、住宅街に入ってからも、さらに歩いた場所にあります。

お店の目の前は大泉街道で、バス通りになっています。
しかも、お店はバス停の目の前ですが、バスダイヤを調べると、とにかくバスが減便されていて、大泉学園～練馬行きのバスは午前中に数本（７時台、１２時台、、、）しかありません。

ブロンディールは10：00開店して、いちど12：00に閉店、
午後は13：00～18：00が営業時間です。
いったんお昼休みが入るので開店時間には注意が必要です。

お店の外観はとってもシックな雰囲気。
店舗が道から少し引っ込んだ形な上に、外観の色も暗めなので、
思わず見逃してしまいそうになります。

店の目の前に駐車場として車が１台停められるようですが、目の前の通り自体がそんなに大きい道でもないわりに、交通量が多い通りで、
しかも、自転車置き場としても使われていることも多いので、この駐車スペースに停めるのはなかなか難しそうです。

車で行った場合は、近くにコインパーキングがあるので、
そのあたりを利用した方がプレッシャーはなさそうです。

オープンしてしばらくの間は、結構人が並んでいるのを見たことがあります。
最近はちょっと落ち着いたような感じもありますが、最近でも土日はそれなりに人が並んでいます。
店内がそれほど広くないせいもあるのか、２組ずつの入店になっていることもあるのかもしれません。

店内の写真を撮るのはNGとのことでしたので、外観だけ撮らせていただきました。

お客さんが中で飲食していました。イートインも少しできます。
中にはテーブルが２つくらいありましたが、そんなに広いわけではないので、
ちょっとだけお茶したいという感じにちょうどよさそうです。
シチリアのコーヒー、アルティザンコーヒー「ミシェラドーロ」というものを飲めるそうなので、コーヒー好きの方にもよさそうです。

店先にもテーブルが２つあります。
オープンテラスでもお茶が飲めるようですが、目の前が本当に普通の自動車の通りで、
人が待っている場合も、その目の前となるので、ゆっくりとする感じではなさそうです。

お店のほぼ目の前にはバス停もあるので、誰も並んでいなければ待ち時間にお茶ができそうです。

店内はダークな色でまとめられていて、とてもおしゃれな感じで異空間な感じです。

照明が暗めなせいか、狭く感じますが、実際はそうでもないのかもしれません。
ケーキとパンが、きれいにショーケースに並べられていて、いい雰囲気を出しています。
ケーキもパンも見た目がとてもきれいで、お皿に並べたらきれいなのが想像つきます。

ご年配のコーヒー屋さんのマスター風の
感じのよいスタッフさんが、とても丁寧に対応してくれました。
とても静かで雰囲気もよいので、今度はイートインもしてみたいです。

ブロンディールは開店当時からケーキ屋さんの認識が高くて、
全くパンがあるというイメージがなかったのですが、
意外とパンも充実していて、ショーケースを見た感じでケーキ40％、焼き菓子25％、パン35％くらいの割合で販売されていました。

袋に入った形のカットのパウンドケーキなどの焼き菓子は、
壁側に直接手にとれる形で並んでいました。これは手土産にぴったりですね。

パンのショーケースが結構大きくて、種類も豊富でした。
20種類以上あったと思われます。
全体的にはパン包み焼き、タルトが多めの印象ですが、
フランスパンのバケットやエピなど、パン屋さんらしいパンもありました。

パンのお値段は少し高めで、全体的に５００円前後です。

種類が豊富で、どれもおいしそうだし、
見た目もとても綺麗で、本当に悩んでしまったのですが、
今回は4種類のパンを購入しました。

・鶏肉のパイ包み
・キッシュ　トマト
・パン　オ　レザン　エ　オ　カンヌベルジュ
・ショソン　オ　ポム（リンゴコンポートのパイ包み）

ブロンディールのパティシエは、フランス菓子のシェフで、
フランスで修行も積んだ、たたき上げの人のようです。
なので、こんなに見栄えのよいフランスパンが並んでいるんですね。

今回購入したパンも、全て500円前後で、４つ買って2,000円ぴったりでした。

ブロンディールのパンを食べてみた

購入したパンが４点だけだったので、少ないかと思いましたが、
１個ずつのボリュームが結構あるので、お皿いっぱいになりました。
見た目の完成度が高くて、食べるのも楽しみになります。

鶏肉のパイ包み

繊細な模様がとっても美しいパイ包みです。
なんか食べちゃうのがもったいない感じ、、、食べるけど。

厚みもほどほどにあります。

中はこんな感じで、鶏肉がほぼです。

食べてみると、とてもあっさりとしながらもハーブが香って、
とってもおいしい！

この見た目の想像どおりの、繊細で上品だけど充実感ある味です。

本当、パイ包みの王道という感じで、これだったらいくらでも食べられます。

パイも全く油っぽさがないのに、すごくしっとりとして、
鶏肉とパイの程よい塩気が本当においしい。

味はあっさり、自然なので、油っぽい肉が苦手な人にもおすすめです。

フランス料理に出てくる鶏肉的な、上品なお味でした。
これはまた食べたいし、人におすすめできる美味しさでした。

キッシュ　トマト

ほうれん草のキッシュと迷いましたが、
見た目が可愛いのでトマトを選択しました。
やっぱりかわいらしい。

小ぶりなキッシュです。
上にはハーブ（オレガノ？）がかけられて、とってもシンプルな味付け。
トマトとハーブのさわやかな香りがします。

中はこんな感じで、優しい黄色がきれいです。

食べてみると、
これは！本当に美味しいよ～
正直、、、今まで食べたキッシュの中で一番おいしいです。

キッシュは物によって、油っぽかったり、味が濃い目だったりしますけど、
この味のバランスは、言うことなしのおいしさです。
好みはあるとは思いますが、大体の人には「これおいしいよ」と勧められるおいしさです。

キッシュの中の卵部分がしっとりふんわりして、とっても柔らかいです。
そして中の卵が主張しすぎていない、味が濃すぎないのがいいです。

とってもあっさりとしているのに、全体はすごくまとまっていて、
本当に完成度が高いです。

また上に載っているトマトとの相性がぴったりで、とってもさわやかです。
見た目はピザみたいにも見えますが、全然あっさりとして食べやすいです。

タルト部分も、重すぎず、ボリュームが絶妙です。
ボロボロしていないし、しっとりしているのに油っぽくないしで、
とにかくとっても食べやすくて美味しいトマトキッシュでした。

パン　オ　レザン　エ　オ　カンヌベルジュ

こちらもかなり完成度の高い「パン　オ　レザン　エ　オ　カンヌベルジュ」です。
パンオレザンはレーズンだけですが、こちらはクランベリー（カンヌベルジュ）も入っています。
大きさは少し小ぶりです。

中はこんな感じで、くるみが結構な量と大きさで入っています。

パン生地もみっちり、という感じに見えますが、
食べてみるとさっくりと柔らかく、とても味わいがあります。
小麦の味わいというのか、とても味わいのあるパンですね。

見た目も素朴なのに美しい、、、。

なんとなく、パンがメインのパン屋さんとは、やはりなにかがちょっと違う、
ケーキ屋さんならではの繊細な味がします。
なんだか、ケーキを食べているような、感じがします。
なんでなんだろう。

レーズンも、クランベリーも入っていますが、
全然主張しすぎない、甘すぎない、自然な味がとってもいい感じです。

丸ごと一体感ある味が、すごくケーキっぽい感じがします。

パン表面のハードな部分もかなり薄目なので、
中のさくっとやわらか食感をしっかり感じられます。
いろいろ計算されて、すごく丁寧に作られている気がします。

パン オ レザン エ オカンヌベルジュ、
かなり美味しいです。
サイズ的にも、そこまで大きくはないので500円はお高めですが、
このおいしさや素材なら仕方ないでしょうか。

ショソン　オ　ポム

「ショソン　オ　ポム」はリンゴコンポートの包み焼です。
ショソンとはフランス語で「スリッパ」のことで、リンゴのスリッパという意味だそうです。
スリッパ？？まあでもそんな感じでしょうか。
フランス菓子の伝統的なお菓子です。

こちらもとっても美しい焼き目と模様で、食べるのが本当にもったいない感じ。
照りが良く出てきれいです。
焼き色もいい感じの茶色です。

スリッパというか、
厚みもあって、ホタテみたいな可愛さもあります。

中はこんな感じで、幾層にもなったパイ生地に
リンゴのコンポートが入っています。

コンポートはもうトロトロで、リンゴの形は全くないペースト状です。

パイの層がしっとりとしていて、とても食べやすいです。

パリっとしながらも、しっとり。
「鶏肉のパイ包み」にも共通していますが、
このパイのしっとり感が全く油っぽくなくて、
それがとても丁寧に作られているのが感じられておいしいところです。

アップルパイはシナモンがきいているのが一般的ですが、
ショソン・オ・ポムはシナモンは入れないので、シナモンが苦手な人にもいいかもしれません。（わたしですけど）

味はリンゴのコンポートだけの甘みを味わう
超シンプルで、素朴で優しい味わいです。

リンゴの甘みもすごく自然。
コンポートがべたべたした感じが一つもないので、食べやすくて、
誰でも美味しく食べられる優しい味だと思います。

見た目もとってもきれいなので、お土産にしたらとても喜ばれそうです。

まとめ

BLONDIRはケーキもさることながら、
「完成度が高いパン」が食べられるお店です。

値段はケーキと同じくらいの価格なので、一般的なパン屋さんよりは少しお高めです。
パンというよりは「ケーキみたいなパン」を食べるという感覚で買うパンかと感じました。

ひとつひとつがとても丁寧に作られていて、見た目も美しいので、
確かに人気があるのもわかります。
これをいくつもお土産にもらったらテンション上がりそうです。

パンひとつひとつの味がとてもまとまっているのに、
とても自然で作りこみ過ぎていない、濃すぎたり、甘すぎたりが全くないパンです。

パンを購入する時の見た目から、
「こうだったらいいな」と想像する通りの裏切られない味です。

若干お高めなので普段パクパク食べるパンに向くかわかりませんが、
お土産などは向いてると思います。

ケーキだけではなく、
思いのほかパンの種類も豊富なので、別のパンも食べてみたいです。