「としまえん」、豊島区じゃなく練馬区なのに、なぜ「としまえん」?
2019.06.02 乗りものニュース編集部
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東京23区内の遊園地「としまえん」。その名に反して、東京都豊島区ではなく練馬区の住宅街に立地しています。そもそも、かつて「練馬城」があった地に造られたものですが、なぜ「豊島」の名がついたのでしょうか。
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実は人名に由来
「としまえん」は、株式会社豊島園が運営する1926(大正15)年開園の老舗遊園地です。
住宅街のなかにあり、池袋から西武線、新宿から都営大江戸線で乗り換えなしに行けるというアクセスの良さもあってか、2017年度には年間およそ93万人が訪れています。
最寄り駅は豊島園駅で、西武線のうち練馬駅から豊島園駅までの区間は路線名も豊島線といいます。ただ遊園地も駅も、所在しているのは東京都豊島区ではなく練馬区です。豊島園に、名前の由来を聞きました。
――なぜ「としまえん(豊島園)」なのでしょうか?
もともと、室町時代にこの地を支配していた豪族である豊島氏の「練馬城」があったことに由来します。大正時代に練馬城址の土地を所有していた実業家の藤田好三郎が、東京に住む人の運動や園芸を奨励する目的で造成し、一般に開放したことが「豊島園」の始まりです。豊島氏にちなんで藤田が命名したものといわれます。
――開園当時はどのような遊園地だったのでしょうか?
現在のように乗り物などはなく、大きな公園といった感じでしょう。開園当時の敷地は現在よりも広く、運動場やテニス場、ボート池などを備えた、まさに運動のための場所だったようです
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