園だより5月号

「お姉さんみたいにやってごらん」「大丈夫だよ。お母さんはもう少ししたら迎えに来るからね」安心できるような言葉掛けが幼稚園のあちらこちらから聞こえてきます。教師だけではなく、年長児が年少児に掛けている声なのです。お母さんと離れた後、園庭で泣いていた年少児にそっと寄り添って園庭の桜の花びらを集めて持ってきてくれたり、亀を触りたそうにしている年少児に「触ってみる？」と持ち上げてくれたり、身体測定では靴下が脱げない年少児に全部やってあげるのではなく、「お手伝いするね。もう一つは自分でできるかな？」と関わっていたり、見ているだけで毎日感動します。ついこの前までは自分たちが年少児だったのに、とても頼りになる年長児に成長しているのです。幼児の一年は大人の一年とは違い、本当に目まぐるしい成長をします。その際に、子供同士の関わりが一番影響します。年長児はついこの間まで自分たちがやってもらっていたことがモデルになり、やってあげる立場になり張り切って、どうしたら相手のためになるのか考えながら行動している姿が見られます。そして、自分自身への自信と誇りが見え隠れしています。自分たちが知っていること、分かっていること、経験したことをその場その場で必死に伝えようとしている年長児。その表し方は様々ですが、一人一人の年少児への思いが伝わってきます。そして、年少児はそれを受け止めています。年長児のモデルを見て、幼稚園生活の一歩を自分で歩みはじめ、経験してできたことへの自信を味わい始めています。年少児と年長児との子供同士の素敵な関係が、また次の年長児の年少児への関わりにつながっていくはずです。この一年間子供たちがどのように成長していくのか楽しみに見守り、自信がもてるように私たちも援助していきます。

新型コロナウイルス感染症が再度拡大し、緊急事態宣言が東京都に発令されました。幼稚園の行事等も変更があります。ご理解、ご協力いただけることに感謝しております。大型連休中、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために一人一人が最善をつくしましょう。園からもお家で楽しく過ごせる教材をお渡ししますのでご活用ください。

園長　檀原　雅恵

○自分のしたい遊びを見つけ、自分なりの動きを出すようになる。

新しい環境にも少しずつ慣れ、オタマジャクシをすくったり、ままごとのごちそうを弁当箱に入れてピクニックごっこを楽しんだり、自分のやりたい事を見つけて友達と関わる姿が少しずつ見られるようになってきました。また、「先生、○○がやりたい」「トイレに行きたい」など、助けてほしいことなどを表す姿も見られてきました。一人一人の思いを受け止めて安心して遊べるようにしていきます。

春から初夏への季節の移り変わりを楽しみつつ、面白そうだな、やってみたいなと思える新しい環境を増やしながら、自分の動きを出せるように援助していきます。

○学級の友達と一緒に取り組む楽しさを感じ、その中で自分の思いや動きを出す心地よさを感じる。

進級から一ヶ月が経ち、少しずつ年長の生活に慣れてきました。昨年度の年長児の姿を思い出しながら、飼育当番（カメ、モルモット）や誕生会の司会など当番活動にも取り組み始めています。また、年少組の時に親しんだゲームや運動遊びを繰り返し行いながら、それぞれのペースで新しい環境に期待をもち、みんなで取り組む楽しさ、学級の友達とのつながりを味わっています。今後も季節の行事や学級の活動などを通して、自分の動きを出しながら友達と一緒に取り組む楽しさを味わえるようにしていきます。

年少組は、少しずつ慣れて好きな遊びを自分で見つけて遊び始めています。

入園式

好きな遊び

初めてのお弁当

こいのぼり作り

年長組は、目新しい遊具を使っていろいろな遊び方を楽しんでいます。

好きな遊び

遊戯室の大型積み木や巧技台でダイナミックな遊びを楽しんでいます。積み木を友達と協力して運びます。

当番活動

こいのぼり作り

学級ごとに友達と力を合わせて大きなこいのぼりを作りました。

お散歩

秋の陽公園へお散歩、広いところでのびのびと体を動かして遊びました。