OKI、内装材の揮発成分による車載カメラレンズへの影響をワンストップで評価・分析するサービスを開始
レンズの曇りを再現・評価し、曇りの原因成分を特定
[画像: https://prtimes.jp/i/17036/513/resize/d17036-513-eb45b44251022b353308-0.jpg ]OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:橋本 雅明、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、内装材の揮発成分が車載カメラなどにもたらす影響を調べる「フォギング試験・付着成分分析サービス」を9月1日より開始します。国内外の自動車メーカーに車載機器を納入するサプライヤーや内装材メーカー、フィルムメーカーをお客様として、年間5千万円の売上を目指します。
自動車の電動化が進む中、航続距離を伸ばすために、内装材においても軽量化に向けた材料の変更や新素材の採用が進んでいます。一方、高温の車内環境では外気との温度差によって、内装材に使用される樹脂や添加物、接着剤から発生した揮発成分がレンズやフロントガラスに付着して曇りが生じる「フォギング」という現象が起こる場合があります。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術の普及に伴って車載カメラやドライブレコーダー、ヘッドアップディスプレイの採用が増加する中、揮発成分による曇りがこうした機器のレンズなどに影響を及ぼさないか、新たに採用する内装材を対象に試験・評価する需要が高まってきています。
OEGはこのようなニーズに応えるため、国際規格や自動車メーカー独自の試験規格に対応した「フォギング試験」を実施します。フォギング試験では、試料を入れたガラス瓶の上部をガラス板でふさいで加熱し、試料からの揮発成分で曇ったガラス板の透過率や反射率を測定します。さらに、フォギング試験でガラス板に付着した成分について、エポキシ樹脂系(注1)や脂肪酸エステル系(注2)など、成分の系統が分析できる「フーリエ変換赤外分光光度計(注3)」や、具体的な成分名まで詳細に分析できる「ガスクロマトグラフ質量分析装置(注4)」を活用して分析し、曇りの原因の揮発成分名を特定する「付着成分分析」にもワンストップで対応し、内装材を開発するお客様の材料選定の効率化に寄与します。
OEGは、今後もお客様のニーズに対応した環境試験設備の充実や、分析技術の向上を図り、お客様の製品の開発・製造を支援していきます。
販売計画
標準価格:個別見積り
販売目標:5千万円/年
サービス提供開始時期:2021年9月1日
用語解説
注1:エポキシ樹脂系
熱硬化性樹脂のひとつで、塗料や接着剤などに使われる。
注2:脂肪酸エステル系
脂肪酸とアルコールの組み合わせから生じるエステルの一種。界面活性剤の原料や金属加工油の原料に使われる。
注3:フーリエ変換赤外分光光度計
試料に赤外線を照射し、反射または透過した赤外吸収スペクトルを取得する装置。その赤外吸収スペクトルパターンから、試料の成分の系統を特定できる。
注4:ガスクロマトグラフ質量分析装置
ガス化可能な試料を成分ごとに分離し検出する装置。検出器に質量分析計を備え、混合成分を分離してそれぞれの成分名まで特定することができる。
リリース関連リンク
「フォギング試験(ガラス霞み性試験・曇価試験)」紹介サイト
http://www.oeg.co.jp/Rel/fogging.html
沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
沖エンジニアリング株式会社は、通称をOKIエンジニアリングとします。
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電話:03-5920-2354
お問い合わせフォーム
https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=k036
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