麻しん(はしか)ってどんな病気?
平成30年3月に、沖縄県を訪れた台湾からの旅行客が麻しんを発症しました。旅行中に接触があった人や、同じ施設を利用した人を中心に、その後も沖縄県内で麻しん患者の発生が続いています。
また、このときに感染した人が感染に気付かずに国内を移動したことにより、全国で麻しん患者の発生が報告されています。
今後の発生動向に注意してください。
特に沖縄県や海外へ旅行する予定がある方は、沖縄県や厚生労働省が提供する情報を確認してください。
沖縄県へのご旅行・ご出張を予定されている皆様へ(沖縄県ホームページ)
沖縄県への旅行・出張を予定されている方へ向けた、麻しん(はしか)に関する情報です。
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について(厚生労働省ホームページ)
海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるように、海外で注意すべき感染症とその予防対策に関する情報です。
麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、一般に「はしか」と呼ばれることもあります。
感染後10日前後に、38℃程度の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が2日から4日続き、その後39℃以上の高熱と共に発疹が出現します。合併症がなければ7日から10日で回復します。
麻しんの合併症は、肺炎や脳炎、中耳炎、クループ(喉頭の炎症で、喘鳴や呼吸困難を伴うことがあります)、心筋炎などがあり、重篤な場合、死亡する可能性があります。
感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染と、あらゆる経路で感染します。免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%が発症します。
予防について
麻しんは、感染力が極めて強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは十分な予防ができません。
有効な予防方法は、あらかじめ麻しんのワクチンを接種し免疫を獲得しておくことです。
- 定期接種(1歳児、小学校就学前1年間の計2回)のタイミングで必ず予防接種を受けましょう。定められた期間内に接種する場合は、費用の自己負担はありません。
MR(麻しん風しん混合)の定期予防接種の機会を逃した方への接種費用の助成について
- 定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、り患歴や予防接種歴が明らかでない場合には、かかりつけの医師に相談し、予防接種を検討してください。
医療機関で受診の際には
麻しん患者との接触が明らかで、麻しんが強く疑われる症状(発熱、咳、鼻水、涙、発疹)が現れている場合は、事前に医療機関に電話連絡のうえ、受診時間を確認し、マスクを着用して受診してください。
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