アウトレットが躍進 トップ10に御殿場・軽井沢「解放感」がカギ
株式会社日経リサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福本 敏彦)は9日 、首都圏の商業施設の利用実態を調査した「商圏センサス」首都圏版の最新調査データの提供を開始しました。
今回の調査は2021年秋に、1都3県の商業施設約700カ所(一部圏外施設も含む)を対象に実施しました。調査結果に基づく商業施設の集客力ランキングでは「西武池袋本店」が20年秋、21年春に続いて3期連続の首位となりました。
首都圏利用商業施設(集客力)ランキング2021年秋
(カッコ内は2020年秋調査の順位)
●アウトレットが躍進
トップ10には1都3県外のアウトレット2施設が入りました。コロナ禍で長距離の旅行が難しい中、東京から車で90分前後と近く、屋外型で子供連れや友人と安心して楽しめる場所として集客力を発揮しました。「そごう 横浜店」も圏外から5位に浮上するなど、東京以外の施設の上昇が目立ちました。
●1位は引き続き西武池袋本店1位の「西武池袋本店」は昨年、食品・惣菜の買い物を目的に練馬区など、私鉄や東京メトロを利用した近距離からの来店が増えましたが、今回の調査では埼玉県からの来店が増え、コロナ前の商圏に戻りつつあります。また、飲食店目当ての来店も増えており、利用客が行動制限を緩和しつつあることがうかがえました。
経験価値ランキングトップ10 (集客力上位100施設)
客力上位100施設について、「施設を訪れてどんな印象を持ったか」(経験価値)を調査したところ、今回順位を上げた「御殿場プレミアムアウトレット」「軽井沢プリンスショッピングプラザ」は「解放感を感じられる」で上位に入りました。
集客力トップ10に入った施設はこのほか、「贅沢な気分を味わえる」「自分の視野や知識を拡げてくれる」などの評価が高いことがわかりました。コロナ禍でも感染の不安を感じずに楽しめる環境や、自粛生活の中で非日常感を味わえたり、自分をアップデートできたりすることが集客につながっているようです。
■「商圏センサス」首都圏版
首都圏約14000人の居住者に、商業施設の利用状況や属性などを聞いた調査結果のデータベースです。調査は春と秋の年2回実施しており、最新の2021年秋の調査は1都3県の商業施設約700カ所(一部圏外の大型アウトレットを含む)を対象に、2021年9月に実施しました。
▼このニュースに関するサービス
https://www.nikkei-r.co.jp/service/lifestyle/census/
■会社概要
会社名:株式会社 日経リサーチ
住所:東京都千代田区内神田2丁目2番1号 鎌倉河岸ビル
代表者:代表取締役社長 福本敏彦
事業内容:顧客満足度(CS)調査や、ブランド調査、デジタルマーケティングなど各種市場調査を国内外で幅広く展開しています。また、定期的に実施する世論調査や企業調査の結果は日本経済新聞などの媒体に多く掲載されています。
URL:https://www.nikkei-r.co.jp/
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