「日常」どうなった?コロナ禍の首都圏歩く―緊急事態宣言から2週間

新型コロナウイルスの感染拡大で、首都圏に緊急事態宣言が再発令されてから21日で2週間。対象となった1都3県の新規感染者数は1日当たり2000人超の水準で高止まりが続く。宣言の効果が見られないのはなぜか。昨年4月の前回と比べ、危機感が薄いとされる「日常」に答えを探った。
 【20日午後5時半、千葉市】
 店員が慌ただしく商品を陳列するスーパー。


「密集、密接を避けるため、分散、少人数での来店をお願いします」との放送が繰り返される中、近所の主婦(54)は「外出機会を減らすための食材買いだめはやめた」と明かす。短時間の買い物を心掛けるが、「気分転換も必要。最低限のことは守りつつバランスを取りたい」
 【午後8時、JR新橋駅近くのガード下】
 「わー!やってるんだ」。仕事帰り風の男女5人が、時短要請に応じずに営業する店を見つけ歓声を上げる。次々と客が吸い込まれ、隣の席に手が届くほど混み合う店内。

酒を酌み交わす20〜30代の若者の笑い声や、マウスシールド姿でギターをかき鳴らす「流し」の歌声が響く。
 居酒屋やバーが並ぶ通りは、9割方の店がのれんを下ろしている。近くの公園には缶チューハイを片手に語り合う男性5人組。マスクをせず、千鳥足で駅に向かう人も。
 【21日午前8時、JR東京駅】
 時差出勤を呼び掛ける構内放送が流れる中、マスク姿の通勤客が次々と改札を通り抜ける。「前回(の宣言時)と比べ、人が劇的に減った印象はない」と練馬区の男性会社員(50)。週2〜3回、テレワークをするが「人を減らすには、もっと強い政府の対策が必要かもしれない」
 【正午、JRさいたま新都心駅西口】
 会社員らが同僚と談笑しながらランチに向かう。30代の清掃業男性は「昨春より今の方が人通りが多い。ここから(感染者は)減るのかな」と宣言に疑問を感じている。
 【午後3時、東京都荒川区の公園】
 昨年の宣言時、遊具に巻かれていた「立ち入り禁止」のテープはもうない。子どもたちはじゃれ合いながら遊具によじ登り、無邪気な笑い声が響き渡る。保護者がマスク姿で見守る中、「消毒、持ってるよ」と幼い声が聞こえた。 【時事通信社】
〔写真説明〕東京駅前の出勤風景。前回の緊急事態宣言発令から2週間たった2020年4月21日(上)と再発令から2週間たった21年1月21日(下)
〔写真説明〕午後8時を過ぎ、新橋駅方面へ向かう人々=20日夜、東京都港区
〔写真説明〕東京都荒川区の公園。前回の緊急事態宣言発令から2週間たった2020年4月21日(上)と再発令から2週間たった21年1月21日(下)

引用元:BIGLOBEニュース

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