都内で咽頭結膜熱(プール熱)が警報基準に達しました
都内の咽頭結膜熱(プール熱)については、第40週(10月2日から10月8日まで)における小児科定点医療機関からの患者報告(注釈)が、警報基準(3.0)に達しました(感染症法が施行された1999年以来初めて)。
患者の約82%は、5歳以下の小児となっており、保育所等での複数感染事例も報告されていることから、注意が必要です。
家庭、保育所、幼稚園、学校等においても感染防止対策の徹底、指導のご協力をお願いします。
(注釈)都内の警報レベルにある保健所の管内人口の合計が都全体の人口の30%超となりました。
咽頭結膜熱(プール熱)が流行、都内で警報基準に達する(東京都)(外部サイト)
咽頭結膜熱とは
- アデノウイルスを原因とする感染症です。
- 感染力が強く、プールや温泉施設などでの感染もあることから「プール熱」とも呼ばれています。
- 発熱、咽頭炎(のどのはれ)、結膜炎(目の充血)などが主な症状です。
- 眼の症状が強い場合は眼科での治療を行います。
感染経路と感染予防のポイント
- ウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、手についたウイルスが口に入ったりすることで感染します。
- アデノウイルスにはアルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでのこまめな手洗い、咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう等の咳エチケットを心がけましょう。
- 咳などの症状がある場合は、登園、登校を見合わせるなど無理をさせないように配慮しましょう。
- 症状がおさまった後も、患者さんの便の中にはウイルスが含まれますので、トイレの後やおむつ交換の後、食事の前には手洗いを心がけましょう。
- 集団生活ではタオルの共用は避けましょう。
- 先天性心疾患、慢性肺疾患などを持つ場合は、かかりつけ医に相談し、感染予防や病気にかかった場合の対応について助言を受けておきましょう。
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