世界2位?!練馬区の湧き水
日本一のおいしい水?
おいしい水。しかも日本一。思いつく所といえば、北海道とか東北などの自然豊かな豪雪地帯の水量が豊かな場所を思い浮かべたりしますが、日本一のおいしい水、実は東京、しかも練馬区にあるんです。練馬区の大泉学園駅。通称・将校住宅地とよばれる場所に存在する「 大泉名水会 」という水道組合の管理するお水こそ「 日本一おいしい水 」なんです。日本一の水が東京に。驚愕の事実ですが、その理由を大泉名水会のHPにて説明されています。
秩父や奥多摩の山岳地帯に降った雨水は、地下深く浸透しながら新・旧多摩川水系と合流し、長い時間をかけて福生や村山あたりの地下深くに流れつきます。さらにその水はJR中央線の北側に広く分布している厚い礫層からなる帯水層に達し、そこを潤します。 その上には厚い関東ローム層が堆積しているので、東京西部の平地に降った雨水はそこを通すことはできません。そのため礫層には、ろ過されながら長い時間をかけて流れついた水のみが蓄えられていることになります。大泉名水会の水は、地下232mの水量豊富な礫層から採取しております。
なるほど 、奥多摩や秩父に降り注いだ雨が、長い年月をかけて(100年以上?)流れ着く先がまさに練馬区周辺で、ローム層に守られた大深度の水源より組み上げているから日本一なんですね。
おいしい水とは?日本一で世界二位でもある理由
おいしい水の定義、諸説あるようですが、東海大学 故・真下悟先生によれば、 水の分子が適度に揃っているほど「おいしい水」のようです。 その指標で測定した『水のおいしさの評価結果』によれば、大泉名水会の水は『カナダ・ケベックの水』の0.999に次ぐ、0.997という評価。そう、大泉名水会の水は、日本一だけでなく世界2位でもあるんです。本当にすごい水が練馬区にあったんですね。そこまで言われると飲んでみたいです。筆者はコーヒー好きでもあるので、是非この水でコーヒーを淹れてみたい。
そんな日本一?の水、飲めるんです
大泉名水会の水を飲める場所は、東映撮影所より徒歩数分。弁天池近くにある大泉名水会の事務所に設置されています。ラムちゃんが描かれたのぼりが目印。このイラスト、『 うる星やつら 』の舞台が練馬区である事から、作者の 高橋留美子 先生のご厚意でプレゼントされたものなんだとか。さすがアニメの街、練馬区。名水会の水と戯れるコタツネコやテンちゃん…ファンにとって堪らないものです。地下水なので、一年を通して平均14.5度を保ち、夏は冷たく、冬は温かいそうです。 近所の方も遠方の方も是非足を運んで、日本一、世界二位のおいしい水を飲んでみては如何でしょうか。
都会のオアシス、湧き水
日本一の水がある練馬区。誇らしい限りですが、水源の由来からすると周辺にも素敵な水がたくさんあるのでは・・・調べてみると湧き水も豊富にあるようです。清水山の森の湧き水は東京名湧き水57選にも選ばれているようです。また八の釜憩いの森にある八の釜の湧き水はその昔、富士山や御嶽山などへ参拝に向かう人たちがかつて水ごり(冷水で体を清める事)をした精進の場でもあったと伝えられています。
下記は環境省HPからの抜粋です。
■中里幼稚園 湧水は白子川に流れ込んでいる。湧水量は多い。
■清水山の森 東京都の東京名湧水57選の一つ。湧水は白子川に流れ込んでいる。
■区立中里泉公園 公園内に湧水でできた池がある。
■稲荷山憩いの森 森の北側に湧水でできた池がある。湧水は白子川に流れ込んでいる。
■旧八の釜憩いの森 今後は水辺環境への触れ合いの場として整備予定。
■区立大泉井頭公園 白子川の源流部となり、その湧水が白子川の水源になっている。
練馬区の湧き水は、白子川近辺に多いようです。それにしても”魅力的な水が豊富な街”それが練馬区なんです。
練馬区の湧き水に関するツイート
練馬区で湧き水が流れ出ている場所、清水山の森を初めて訪ねる。
静かな雑木林の中に、冷たい清流が流れていた。
近くには稲荷山憩いの森、土支田八幡宮…白子川の流れに沿って、起伏に富んだ地形が続いている。
東京の23区内にも、まだまだ知らない場所がある。そこを少しずつ訪ね歩いていく楽しみ。 pic.twitter.com/itpxl86bTm— ヒロ (@morrison_1971) 2018年7月29日
広報東京都7月号の第2特集は「東京の湧き水」です。
・世田谷区の等々力渓谷(23区唯一の渓谷・国分寺崖線)
・港区の柳の井戸(麻布台地)
・練馬区の清水山の森(カタクリ群生地)
・東久留米市の南沢緑地(都内唯一の<平成の名水百選>)
・国立市のママ下湧水群(青柳崖線)
などが載っています。 pic.twitter.com/Io2g6RDkU8— 🔎本所両国🌊旧水路ラボ (@ashibenobuyoshi) 2018年7月1日
練馬区大泉学園の名前の由来である大泉(湧き水)を求めて、白子川の河岸段丘沿い、清水山憩いの森と稲荷山憩いの森へ。ほぼ自然林に近い形で整備された箇所に、今も湧き水が出ている。湧き水の周辺域には稲荷や行人塚などがあって、神秘的。一方、大泉ジャンクション八の釜憩いの森は工事でズタボロ。 pic.twitter.com/nnGvjKWlK2
— KYOUSUKE (@Purima3Kyousuke) 2017年5月27日
湧き水を見に行った。練馬区の清水山憩いの森というところだ。虫よけしていかなかったので感動より蚊の襲撃が気になりあっというまに撤収した。 pic.twitter.com/CFFv6Z6cBm
— ろっか (@tokyou_sodachi) 2014年8月13日
まとめ
練馬区には日本一の水や豊富な湧水があることがわかりました。
日本では古くから水と親しみ尊んできた歴史があります。若水は正月最初に汲んだ水を神棚に捧げる行事。また厄介ごとを水に流す、我田引水、覆水盆に返らず、等の慣用句やことわざなども多々あります。水に特別な思いを抱く方も多いのではないでしょうか。アニメの街として有名な練馬区に新たなる敬称、水豊かな街、練馬区。次の休日は練馬区散策など如何でしょうか。
参考
大泉名水会 http://oizumi-meisui.org/index.html
littleONEDER
環境省
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