チャージ機能付きプリペイドカード不正取得 窃盗容疑で2人逮捕

 銀行口座から預金をチャージして利用できるタイプのプリペイドカードを譲渡目的で不正に取得したとして、埼玉県警が東京都練馬区の会社員男性(27)ら2人を窃盗容疑で逮捕していたことが9日、捜査関係者への取材で判明した。カードは第三者に譲渡され、不正な預金引き出しに悪用されていた。


こうしたカードはクレジットカードのような信用審査がなく手軽に入手できるが、捜査関係者は安易に譲渡しないよう注意を呼びかけている。

 2人の逮捕容疑は2019年4月、氏名不詳者と共謀し、他人に譲渡する目的で「dカード プリペイド」の発行を三井住友カードに申し込み、自宅に送らせて盗んだとしている。

 捜査関係者によると、練馬区の男性は、インターネットで知り合った人物に報酬と引き換えにカード作成を依頼されていた。カードは別の人物に郵送され、何者かに口座情報を盗み取られたとみられる群馬県の男性の銀行預金から不正にチャージされていた。この預金口座を巡っては、2容疑者と知人らによって発行された19枚のカードで計500万円超が引き出されたという。

 こうしたカードは入手が容易で気軽に使用できるが、キャッシュレス決済のセキュリティーに詳しい「fjコンサルティング」(東京都千代田区)の瀬田陽介さんは「カード所有者以外の名義の銀行口座と連携できてしまうことは問題だ」と悪用の危険性を指摘する。捜査関係者は「小遣い稼ぎ感覚での譲渡は絶対にやめてほしい」と話す。【成澤隼人】

引用元:BIGLOBEニュース

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