若者の投票率アップへ「センキョ割」、「政党との相性診断」サイトも
今回の衆院選では、若者の投票率アップのために、街頭に出て同世代に訴えかけたり、票を投じる参考にとサイト上に特設コーナーを設けたりする動きも出ている。
「選挙に行くとお得になります」。東京・渋谷で27日夕、首都圏の学生らでつくる「センキョ割学生実施委員会」のメンバーらがチラシを配っていた。東京都練馬区の高校2年(17)は「コロナの感染拡大で多くの人が影響を受けた。
自分にまだ選挙権はないが、若い私たちの1票が、これからの社会をつくることを伝えたい」と話した。
「センキョ割」は、投票所でもらうことができる「投票済証」などを協力店で見せると、割引などが受けられる仕組みだ。2012年の衆院選から始まった。以降の国政選などで実施しており、今回の衆院選では最多の2000店舗以上が参加する見通しだ。
NPO法人「Mielka(ミエルカ)」は、今回の衆院選に合わせ、各党の公約などを紹介するサイト「JAPAN CHOICE(ジャパン チョイス)」(https://japanchoice.jp/)の内容を新しくした。「コロナ対策の給付金はどこまでを対象に実施すべきか?」など16の質問に答えると、自分の考えに近い政党を教えてくれる「投票ナビ」などがある。
団体の代表理事で弁護士の徐東輝(そぉとんふぃ)さん(30)は「政治に関心があっても、各党の政策の違いなどが分からず投票に行かない人もいる。情報収集のハードルを下げたい」と語る。
IT大手ヤフーは、ニュース配信サービス「ヤフーニュース」に特設ページ「政党との相性診断」を開設した。
この診断では「政府がロックダウンなど私権を制限できるよう、法整備すべきだ」など計10の設問に対して、「賛成」「やや賛成」「中立」「やや反対」「反対」の5個の選択肢から選ぶと自分の考えと近い政党が表示される。
監修した早稲田大学マニフェスト研究所事務局次長の青木佑一招聘(しょうへい)研究員は「10歳代の有権者でも、各党の主張や選挙の争点が分かるよう、設問に答える画面には、賛成派と反対派の両方の意見を示すなどの工夫をした。ぜひ投票の参考にしてほしい」と呼びかけている。
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