吉野修一郎が中谷正義戦に向けて公開スパー 「中盤～後半に倒せる」

◆プロボクシング　▽ＷＢＯアジアパシフィック・ライト級（６１・２キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・吉野修一郎—同級４位・中谷正義▽ＷＢＣ、ＷＢＡ世界ライトフライ級（４８・９キロ以下）王座統一戦１２回戦　ＷＢＣ王者・寺地拳四朗—ＷＢＡスーパー王者・京口紘人（１１月１日、さいたまスーパーアリーナ）

　東洋太平洋＆ＷＢＯアジアＰライト級（６１・２キロ以下）王者・吉野修一郎（三迫）が１４日、東京・練馬区の三迫ジムで、ＷＢＣ世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗（ＢＭＢ）とともに練習を公開した。

　自身の持つＷＢＯアジアＰ王座の３度目防衛をかけて同級４位・中谷正義（帝拳）と対戦する吉野は、元日本＆ＷＢＯアジアパシフィック・スーパーライト級王者・岡田博喜（角海老宝石）相手に２ラウンドのスパーリング。スピーディーで伸びのあるジャブや右ストレートを繰り出し、万全の状態をアピールした。

　「調子が上がってきた。ここは勝負の試合と思っている。勝った方が海外に行けるという位置づけと考えている。ここは落とさず、勝ち取りたい」と吉野。椎野大輝トレーナーは「吉野は、全体的に見てパワーもパンチもテクニックも持っている。攻撃をしながら守れるし、作戦を忠実に行える実行力のある選手。（長身の中谷は）ロングレンジから打ってくるだろうし、吉野はためて打っていく。序盤から大事かなと思う」と分析している。

　３０歳の吉野はＷＢＯ９位、ＷＢＣ１１位、ＩＢＦ１３位、ＷＢＡ１５位と４団体すべての世界ランクイン。今年４月には、村田諒太（帝拳）—ゴロフキン（カザフスタン）の、世界ミドル級統一王座戦のアンダーカードで元ＷＢＯ世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪（横浜光＝引退）に負傷判定勝ちし、２度目の防衛に成功している。３３歳の中谷は、かつて東洋太平洋王座を１１度も防衛した名王者。テオフィモ・ロペス（米国）やワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）ら世界のトップ選手と競い合ってきた実力者だ。

　「今までで反響は一番大きいと思う」と吉野。高校時代に一度、スパーリングでグラブを合わせたことがあるが「全然覚えていない」と苦笑いしたが、改めて大一番について聞かれると、「中盤から後半、倒せるんじゃないかと思う」と自信を見せた。

　戦績は吉野が１５戦全勝（１１ＫＯ）、中谷が２０勝（１４ＫＯ）２敗。

引用元：BIGLOBEニュース