原宿暴走、ブレーキ痕なし 容疑者、強い殺意か

 東京・原宿の竹下通りで1日未明に暴走した車が男性8人をはねた事件で、現場にブレーキ痕がないことが、警視庁捜査1課への取材で明らかになった。殺人未遂容疑で逮捕された住所・職業不詳、日下部和博容疑者(21)は「アクセルを踏み続けた」と供述しており、同課は日下部容疑者に強い殺意があったとみて動機を追及する。


 同課や捜査関係者によると、現場周辺の複数の防犯カメラに、減速せずに竹下通りをJR原宿駅方向へ走行する軽乗用車が映っていた。時速60キロ程度が出ているとみられる場面もあり、事件時はそれ以上の速度で人をはねた可能性がある。被害に遭った8人はいずれも原宿駅方向へ歩行中に後ろからはねられた。中には数メートルはね飛ばされた男性もいた。

 日下部容疑者は1日午前0時10分ごろ、レンタカーで明治通りから車両通行止めの規制中だった竹下通りに入って約130メートルを逆走、男性8人をはねた疑いがある。道路左側のビルに衝突して停止した車は、衝撃で前輪部分が浮き上がっていたという。

 事件では練馬区の男子大学生(19)が意識不明の重体になり、19〜51歳の7人が重軽傷を負った。日下部容疑者は車を乗り捨てた際、通りかかった少年(19)を殴りつけていたが、この少年にけがはなかった。【春増翔太、山本佳孝、土江洋範】

引用元:BIGLOBEニュース

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