【巨人】木下幹也、2戦9回0封「初球ストライク意識」インズバ縦カーブ変幻自在「木下大サーカス」投法

◆みやざきフェニックス・リーグ 中日1—2巨人(22日・都城)

 巨人の育成3年目右腕・木下幹也投手(21)が22日、みやざきフェニックス・リーグの中日戦に先発し、5回2安打無失点と快投した。

 独壇場となったマウンドで、拳を握った。2—0の5回2死一塁。石垣を遊ゴロに仕留め、5つ目のゼロを刻んだ。二塁すら踏ませない安定感抜群の投球。無四球と制球力も光り、隙を与えなかった。


「初球ストライク、四球を減らす、テンポを良くするということを意識しながら投げられた」。16日の同リーグ、韓国選抜戦で4回完全投球を披露しており、2戦連続でアピールした。

 世界3大サーカスの一つで猛獣ショーで有名な「木下大サーカス」ばりの引き出しの多さと鋭利な武器を持っている。この試合では最速145キロながら、キレのある直球で内角を突きながら、多彩な変化球を投げ分ける。横浜高の先輩にあたる中日・柳を投手像として掲げる右腕の投球スタイルは、まさに変幻自在だ。一番の特長はMLBでサイ・ヤング賞3度のドジャース、カーショーを研究して磨いてきた縦に割れるカーブ。「緩急も生まれるし、一番の生命線です」。直近でもカットボールを改良し、投球の幅を広げた。桑田2軍監督も「楽しみな投手」と期待を寄せる。

 オフは同じく母校の先輩である中日・涌井の自主トレに2年連続で参加。「フォームやメンタル面でいろいろ教わっています」。通算159勝右腕の助言も胸に刻みながら精進してきた。同じく自主トレに参加した横川が今季プロ初勝利を挙げており、「僕も続きたい」と気合をみなぎらせる。阿部巨人の激しい競争に勝ち抜くために、己を磨き上げていく。(宮内 孝太)

 ◆木下 幹也(きのした・もとや)2002年5月1日、東京・練馬区生まれ。21歳。中学時代は世田谷西シニアで全国V。横浜では2年春に甲子園出場。20年育成ドラフト4位で入団。今季は主に3軍で先発。イースタン・リーグでは1試合に登板して0勝0敗、防御率6・75。185センチ、92キロ。右投右打。

引用元:BIGLOBEニュース

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