コロナと闘う医療従事者に「食事」「宿泊」を提供 東京都内で支援広がる

 新型コロナウイルスの脅威にさらされながら働く医療従事者たちを応援したい——。「食」や「住」といった側面からの支援が、東京都内のさまざまな場所で広がっている。【川村咲平、長屋美乃里】

 都内でレストランを経営する企業や一線のシェフが手を携え、こだわりの食事を無料で提供する「Smile Food Project」。開始から1カ月あまりで、延べ4393食(14日現在)を提供してきた。


 和洋中さまざまなジャンルのシェフが当番制で彩り豊かなおかずと主食を準備し、7種類ほど弁当に詰める。感謝を伝える手紙を添え、予約を受けた医療機関に届ける。

 呼びかけたのは、レストラン格付け本「ミシュランガイド東京」で一つ星レストランとなっている「シンシア」(渋谷区)の石井真介シェフ(44)。4月上旬にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で提案すると賛同者が相次ぎ、下旬に寄付を募ると運営資金は10日ほどで目標の2100万円が集まった。

 中心メンバーで、都内でレストランなどを経営する石田聡さん(53)は「安全はもちろん『おいしさ』にこだわり、医療現場に活力をもたらすとともに飲食業界の存在感も示したい」と語る。

 北区では3日から、地元金融機関と区観光協会、飲食店が連携し、地元の医師たちが輪番制で診察する休日診療所に弁当を無償で提供している。飲食店が営業を自粛し、医師らが食事の準備に腐心しているため支援に乗り出した。

 区内の飲食店が週替わりで料理を受け持つ。10日の昼食と夕食を担当したピザ店「PIZZERIA ALBERI(ピッツェリア アルベリ)」は人気のウインナーベーコンピザを20枚焼き上げたという。オーナーの植木康友さん(41)は、「スタミナをつけてほしい」と話した。

 練馬区はホテル「ホテルカデンツァ光が丘」と提携し、深夜まで勤務した医療従事者らに無料で宿泊してもらっている。12日までに延べ約260室の利用があった。医療機関が求めればホテルのレストランから弁当を配達し、代金の半額を区が補助するという。

引用元:BIGLOBEニュース

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