吉永小百合主演映画 伊勢谷容疑者出演シーン削除せず 東映社長が発表
東映は11日、吉永小百合(75)主演の映画「いのちの停車場」(成島出監督)から、大麻取締法違反(所持)で現行犯逮捕された俳優伊勢谷友介容疑者(44)の出演シーンを削除せずに当初の予定通り製作する方針を明らかにした。
この日午後、東映東京撮影所(練馬区東大泉)で開かれた撮影現場会見で手塚治社長(60)が発表。
伊勢谷容疑者について「報道を耳にし大変なショックを受けております」としつつ、出演シーンについては「私ども製作を担当するチームと関係頂く各事業との間で何度か相談を続けました。そして私ども製作と配給を担当する東映と致しまして、同俳優のシーンのカットはせずに映画を完成させ、公開させることと致しました」と表明。
理由について「映画は、作品を鑑賞しようとする意図をもったお客さんに映画館に来て頂いて有料でご覧頂くクローズドなメディア。テレビ放送やCMとは質が異なる。また、作品と個人とは別のものであるという東映の見解のもと、今回は作品を守る判断をさせて頂きました。どうか、皆様にご理解ご了承頂けたら」と説明した。
映画は今月4日にクランクイン。伊勢谷容疑者は脊髄損傷で四肢がまひしたIT企業の社長役で、吉永とは初共演。撮影は6日に終えていた。2日後の8日、警視庁組織対策犯罪5課が逮捕し、10日に送検した。
映画は、吉永が在宅医療に従事する医師を主演し、終末期患者やその家族と真摯に向き合う姿を描く。吉永は映画122作品目にして初めて医師を演じる。
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