新型コロナと障害者の暮らし
はじめに
新型コロナウイルス感染症の拡がりにより、私たちの生活様式は大きく変わることとなりました。障害者の暮らしは大きく影響を受けています。
感染予防対策を講じるなかで、日常生活上の新たなバリアができてしまうこともあります。
実際にどのようなことが起きているのか、どのような支援を必要としているのか、当事者からの声を一部ですが、ご紹介します。
当事者の声
- お店に行ったとき、店員さんに腕を組むなどのサポートをお願いしていたが、頼みにくくなり、行きづらくなってしまった。(視覚障害)
- レジに並ぶとき、床に位置の印があるようだがわからないので、ほかの人と近すぎたり、割り込みをしていないか不安になってしまう。(視覚障害)
- つり銭のやりとりがトレーの上で行うようになって、どこにあるかわからず困った。一人で買い物ができなくなり、ヘルパーを頼むことが増えた(一人では出かけられなくなった)。(視覚障害)
- みんなマスクをつけているので、口の動きが読み取れず、何を言っているのかわからない。情報がわからないので不安だ。(聴覚障害)
- コロナや現在の状況を理解することが難しいので、友だちと一緒に出かけられなくなった。(知的障害)
- マスクをつける理由がわからないので、つけてもすぐに外してしまう。マスクをつけられないので、外出を控えるようになった。(知的障害)
- 外出を控えて、ずっと家にこもりっぱなしになってしまった。イライラしたり、 生活リズムが崩れたりした。食欲も落ちてしまった。(知的障害・精神障害)
ともに暮らすために
コロナ禍の生活は不便なことが多いですが、障害のある方にとって、区民の皆様のちょっとした配慮が外出の負担を軽くすることなどにつながります。ソーシャルディスタンスなどの感染予防策をとりつつ、ご協力をお願いします。
- 困っていそうな方を見かけたら、「なにに困っているか」、「手助けは必要か」などの声をかけてみてください。
- 聞こえない方には、身振りや筆談などもこころがけてください。
- 障害の特性上、マスクをつけられない方がいることをご理解ください。ソーシャルディスタンスをとるなどの対応をお願いします。
ヘルプカード・ヘルプマーク
外見からは障害があることがわかりにくい場合があります。手助けなどを必要としている方の多くが、ヘルプカードやヘルプマークを身につけています。困っている様子が見られたら、お声かけをお願いします。
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