陸自に陸上総隊を新設 発足以来最大の組織改編
東京新聞 2018年3月21日 朝刊
(組織図)
防衛省は二十七日、陸上自衛隊を一元的に運用する陸上総隊を発足させる。合わせて離島防衛を担い
「日本版海兵隊」といわれる水陸機動団を新設。北朝鮮の核・ミサイル開発や南西諸島有事に備え、
態勢を強化する。一九五四年の陸自発足から最大の組織改編となる。
陸上総隊は朝霞駐屯地(東京都練馬区、埼玉県朝霞市など)に司令部を置き、司令官は陸将。
全国で五つある方面隊(北部、東北、東部、中部、西部)を統括し、方面隊の垣根を越えた指揮運用機能を持つ。
これまで方面隊は直接、防衛相の指揮を受けていた。
二〇一三年に閣議決定された中期防衛力整備計画で「部隊の迅速・柔軟な全国的運用を可能にするため」として、
新設が盛り込まれていた。
海自には護衛艦隊や潜水艦隊などを束ねる自衛艦隊、空自には各方面航空隊を束ねる航空総隊があり、
陸自も同様の態勢となる。陸海空自の統合的な運用や、米軍との連携強化も目的。
陸上総隊の直轄となる水陸機動団は、相浦駐屯地(長崎県佐世保市)の西部方面普通科連隊をもとに、
水陸両用車や支援部隊などを加えて約二千百人規模で新編する。沖縄・尖閣諸島の情勢を踏まえ、
南西諸島が侵攻された際には奪還作戦にあたる。
(続きは記事元参照)
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