武蔵野音大「楽器ミュージアム」一般公開開始
武蔵野音楽大学は2022年4月12日、リニューアルした楽器博物館「武蔵野音楽大学楽器ミュージアム」の一般公開を開始したことを公表した。ミュージアムは、60年以上の長い歴史をもち、所蔵資料は国内最大級の規模を誇っている。観覧は予約制、入場料は中学生以上500円。
武蔵野音楽大学は、1929年に設立し、1949年に日本で初めて「音楽大学」として認可された。
2021年に60年以上の歴史をもつ「武蔵野音楽大学楽器博物館」を「武蔵野音楽大学楽器ミュージアム」と改称した。同ミュージアムは、西洋の歴史的楽器、日本の伝統楽器の他、世界各地の民族楽器等、所蔵資料は5,700点を超え、国内最大規模を誇っている。楽器のみならず、指揮棒やマレットのコレクション、オルゴールや演奏人形、楽器演奏写真や絵画等、音楽に関わる資料の多様さは、所蔵数の多さと並ぶもう一つの大きな特徴となっている。
館内は「鍵盤楽器展示室」「管弦打楽器展示室」「日本の楽器展示室」「世界の民族楽器展示室」の4つの展示室で構成。「鍵盤楽器展示室」は、ピアノが誕生する以前に隆盛したチェンバロやクラヴィコード等から始まり、初期のピアノとその後の発展、さらに、さまざまな形状のピアノや各家庭に普及したアップライトピアノ等、ピアノの歴史が体系的に学べる。
「管弦打楽器展示室」では、ヨーロッパの管弦打楽器の歴史的変遷が学べる。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの銘器、木管楽器の体系的コレクションやユニークな形状が目をひく歴史的な金管楽器、さらに多様なマリンバコレクション等を展示している。
「日本の楽器展示室」は、歌舞伎の舞台を再現したような三味線音楽の演奏形態を表した展示をはじめ、雅楽、琵琶等、各種伝統音楽の楽器を見ることができる。「世界の民族楽器展示室」は、世界の民族楽器が、8つのエリアに分けて展示。各地域の伝統的な楽器をはじめ、少数民族が使用する稀少な楽器も並んでいる。
ミュージアムは、4月より公開範囲を拡大し、学外の人も鑑賞できるようになった。ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、当面の間、人数を制限した完全予約制となっている。予約はWebサイトから行う。予約は、見学希望3日前の午後3時までとし、楽器ミュージアムから返信される「予約確定メール」をもって、予約確定となる。なお、申込みは1グループ5人まで。
営業時間は、火曜日、水曜日、土曜日のそれぞれ正午〜午後4時。祝日および学園休暇中は休館となる。詳細は、楽器ミュージアムWebサイトの「開館カレンダー」で確認できる。入場料は中学生以上500円、小学生300円、同学園の学生・生徒および教職員は無料。
◆武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
場所:武蔵野音楽大学 江古田キャンパスS棟地下1階(東京都練馬区羽沢1丁目13-1)
営業時間:火曜日、水曜日、土曜日12:00〜16:00(祝日および学園休暇中は休館)
入場料:中学生以上500円、小学生300円、同学園学生・生徒および教職員無料
予約方法:Webサイトから申し込む
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