東京23区西部の氾濫対策、大規模な「環七地下調節池」工事が数年遅れに…想定より固い地盤で

 東京23区西部の浸水対策の柱として都が建設している「環状七号線地下広域調節池」の供用開始時期が、当初の2025年度末から数年遅れることがわかった。掘削する地盤が想定より固く、作業が遅れていることなどが理由だ。

 地下調節池は、地下約40メートルに巨大なトンネルを作り、豪雨時に河川から取水して氾濫などを防ぐ。


 都は、既に稼働している「白子川地下調節池」(練馬区)と「神田川・環状七号線地下調節池」(中野、杉並区)を結び、約143万立方メートルを貯水できる大規模な調節池を計画。今年1月、中野区の妙正寺みょうしょうじ川付近から、練馬区の石神井川付近まで約5・4キロの掘削作業を本格的に始めた。

 だが、地盤が想定より固い上、粘着する土質だと判明。掘削マシンの速度を下げての作業が続いたため、予定の3分の1程度しか進んでいない。さらに、刃にあたる「ビット」が激しく摩耗し、交換のために今後の作業を中断せざるを得なくなったという。都の担当者は「水害対策の重要な施設なので、安全を確保しつつ、遅れを少しでも縮めたい」と話した。

引用元:BIGLOBEニュース

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