【皇室】皇居を訪れたのは平成最多の15万4800人!天皇陛下「世界の幸せ祈ります」

新年恒例の一般参賀が2日、皇居で行われた。4月末に退位される天皇陛下にとって在位中最後の出席となり、皇居を訪れたのは平成最多の15万4800人に上った。
詰めかけた人たちは、天皇、皇后両陛下への感謝を述べたり、次の時代も平和が続くことを願ったりしていた。

天皇陛下は皇后さまや皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻らと宮殿・長和殿のベランダに立った。


笑顔で手を振り、「少しでも多くの人々にとり、良い年となるよう願っています。
我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とあいさつした。陛下がベランダに出るのは5回の予定だったが、大勢の人に対応するため7回に変更された。

訪れた人からは、平成最後の一般参賀への思いが聞かれた。「最後にお二人の姿をもう一度見たかった」。
息子に車いすを押してもらっていた岡山市中区の野須豊子さん(81)は、両陛下が皇太子ご夫妻時代に岡山県を訪れた際に出迎えたことがあるという。
一般参賀に来るのは初めて。昨年9月に西日本豪雨の見舞いで同県を訪れた両陛下に「国民のことを常に思っていただいた。お疲れさまでしたと伝えたい」と話した。

東京都練馬区の女性会社員(39)は「天皇の仕事は誰も代わることができない大変な務め。一般参賀は国民が感謝の思いを示せる機会になったと思う」と気遣った。
富山県氷見市の会社員、前田満さん(55)は、5月に次の天皇、皇后となる皇太子ご夫妻と同世代だ。ご夫妻を身近に感じることが多いといい、「気負わず自分たちの考えで公務を果たしてほしい」と期待した。

「平成生まれなので一目会いたかった」という千葉県市川市の男性会社員(29)も初めて一般参賀に訪れた。「自分が育ってきた平成は戦争のない時代だったので、次の時代も平和が続いてほしい」と願った。【稲垣衆史、高島博之】

◇天皇陛下のあいさつは次の通り。

新年おめでとう。晴れ渡った空のもと、皆さんとともに新年を祝うことを誠にうれしく思います。本年が少しでも多くの人々にとり、良い年となるよう願っています。年頭にあたり、我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。

◇新年一般参賀、始まったのは1948年

新年一般参賀が始まったのは1948(昭和23)年。天皇誕生日の一般参賀(当時は4月29日)も同年からだった。
当初の一般参賀は1月1日と2日の両日に記帳のみ受け付け、昭和天皇は宮内庁庁舎の屋上から様子を眺めた。

その後、庁舎バルコニーや特設のお立ち台で祝意に応えるようになり、69年1月から皇族方と宮殿のバルコニーに立つ現在の形式となった。
平成の一般参賀は91年から毎年行われ、陛下が年頭のあいさつを述べてきた。皇太子妃雅子さまが結婚後に初めて参加した94年は11万1700人が集まった。【高島博之】

1/2(水) 20:36配信

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引用元:2NN

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