としまえん跡地のハリー・ポッター「スタジオツアー東京」ホグワーツの大広間を初公開
東京・練馬区のとしまえん跡地に建設中の「ワーナー ブラザーズ スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリー・ポッター-」(6月16日開業)内で24日、「ハリー・ポッター」シリーズを代表する撮影場所の1つである「大広間」セットが初公開された。
今回、ハリー、ロン、ハーマイオニーがホグワーツ魔法魔術学校に入学した11歳の年齢にちなんで、地元の小学校に通う11歳の子どもたち27人が招待され、大広間の“魔法”をひと足先に体験。実際のスタジオツアー体験と同じように、重厚な扉を開いて、大広間に一歩、二歩と足を踏み入れた小学生たちは、目の前に広がる「大広間」の大きさに大興奮。ハリーたちと同じように4つのグループに組分けされ、インタラクターと呼ばれるスタジオツアー東京の案内役の説明を熱心に聞いていた。
参加した男子児童は「リアルに作り込まれているところが印象に残りました。映画の裏側にも興味が湧きました」。別の男子児童は「近所に『スタジオツアー東京』ができるって知って、映画を観ておこうかな、と思ったのがきっかけ。入り口の扉の上の彫刻が気になりました」と話していた。
小学生たちの案内役を務めたインタラクターのリーダー、安藤望さんは「私たちにとっても初めてビジターをお迎えするということで、緊張していたのですが、子どもたちが大広間に入ってきた瞬間、目を輝かせて、楽しそうな表情を見せてくれて、緊張をほぐしてくれました」と、ホッとした笑顔を見せていた。
大広間のセットは、映画シリーズのために最初に建設されたセットの1つで、10年間にわたるほぼすべての作品で使用され、祝宴の数々やクリスマス・ダンスパーティー、魔法対決など、数々のシーンの舞台となってきた。300人以上の俳優たちが着席できるほどの広さがあり、またスタッフも行き来もあるため、床の石畳はヨークストーンでできていた。実際に撮影で使ったセットがまるごと再現されている。
共同プロダクション・デザイナーのニール・ラモント氏によると、大広間の制作ひとつをとっても、1年がかりだったそう。イギリスで撮影に使用したセットと同じものをもう一つ作るのに18週ほどかかり、それバラして東京まで運んで、日本の職人の手も借りながらさらに18週ほどかけて組み立て直したという。
安藤さんは大広間の見どころとして、先生たちのテーブルの後ろにある「寮別ポイント計」を挙げた。映画にはめったに出てこないが、小道具チームの自信作の1つだという。中には数千粒の貴重なガラスのビーズが入っており、「東京に置くためにもう一つ作ることになり、世界中からガラスビーズを集めたので、品薄になったほどなんです」と、安藤さんは話していた。
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