カラオケ音源を無断投稿=動画3400本―著作権侵害容疑で書類送検・警視庁
インターネットのカラオケサイトの音源を無断で動画サイトに投稿したとして、警視庁原宿署は21日までに、著作権法違反容疑で、東京都練馬区に住む会社員で音楽クリエイターの男(32)を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。容疑を一部否認し、「やったことは間違いないが違法と思わなかった。広告収入を得たかった」と供述しているという。
捜査関係者によると、男は「Anriのカラオケ制作室」の名称で、2014年8月から1600本以上のカラオケ用動画をユーチューブに投稿。音源を盗用したのに「すべて自主制作」とうたい、約820万円の広告収入を得ていた。ニコニコ動画にも約1800本投稿していたという。
送検容疑は昨年11月、豊島区の勤務先のパソコンから5回にわたり、大手音楽関連会社が運営するカラオケサイトから入手した歌手米津玄師さんの「灰色と青」の音源を無断でユーチューブに投稿した疑い。
捜査関係者らによると、楽曲そのものの著作権はユーチューブ側が使用許諾を得ているため問題にならないが、カラオケ音源を制作した音楽関連会社が持つ「著作隣接権」の侵害に当たるという。
男は特殊なソフトウエアでカラオケサイトの音源を不正にダウンロードし、歌詞が流れる自作映像と合成して動画を制作していた。「若者に人気のあるアーティストの曲を選んで投稿していた」と供述している。
男は音楽クリエイターとしてアイドルグループに楽曲を提供したこともあるという。同社が無断投稿を見つけ、原宿署に相談していた。
[時事通信社]
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