東京都、みずぼうそうに注意報…確実な定期接種呼びかけ

東京都は2019年7月4日、水痘(みずほうそう)の第26週(2019年6月24日〜30日)患者報告週が都の注意報基準を超えたことを公表。ワクチン接種がもっとも有効な予防法となっており、定期接種の対象期間(1〜3歳未満・2回接種)に確実な接種を行うよう呼びかけている。

 一般には「みずぼうそう」として知られる水痘は、水痘-帯状疱疹ウイルスによる感染症。


特徴的な症状として、水疱(水ぶくれ)と38度前後の発熱があり、全身に直径3〜5ミリメートル程度の丘疹(盛りあがった赤い発しん)が出現する。潜伏期間は10〜21日、感染経路は空気感染や飛まつ感染、接触感染。一度の感染で生涯、その感染症にはかからない「終生免疫」を得ることが多い。通常は軽症だが、成人では重症化することがある。

 東京都の水痘の患者発生状況を見ると、第26週(2019年6月24日〜30日)における都内264か所の定点あたり患者報告数(都内全体)は0.71人。都では、注意報レベル(保健所単位で定点あたり1.0人/週)にある保健所の管内人口の合計が、都全体の人口の30%を超えた場合に都全体の注意報を発している。31保健所のうち7保健所が注意報レベルとなっており、管内人口の合計は都全体の34.4%にのぼる。都の注意報基準を超えているため、注意喚起を行った。

 注意報基準を超えた保健所7か所のうち、報告数がもっとも高いのは練馬区の1.77人。そのほか、板橋区の1.60人、多摩府中の1.33人、荒川区の1.25人、世田谷の1.13人、江東区の1.11人、多摩小平の1.07人の順となっている。

 なお、警報・注意報基準値は定期的に評価・見直しを行っている。水痘は2018年9月から、注意報基準は定点あたり4.0/週から1.0/週に、警報基準は定点あたり7.0/週から2.0/週に変更。水痘は2015年以降、報告数が大きく減少しているが、流行を早期に探知し、注意を促す目的で見直しが行われた。

 水痘のもっとも有効な予防法は予防接種。東京都では、定期期接種の対象期間(1〜3歳未満・2回接種)に確実な接種を行うよう呼びかけている。

引用元:BIGLOBEニュース

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