日光サーキット死亡事故、ドリフト走行競技大会の主催者を書類送検へ 栃木県警
宇都宮市の「日光サーキット」で2016年に発生した死亡事故で、栃木県警捜査1課は4日にも、このサーキットでタイヤを滑らせて走る「ドリフト走行」競技大会を主催した会社の現場責任者だった男性会社役員(47)=東京都練馬区=を業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。
事故は16年11月20日に発生。大会に出場した乗用車のタイヤが外れ、直撃を受けた女性が死亡した。
捜査関係者によると、現場責任者の男性は参加チームのスタッフらがコース脇で安全に観戦できるエリアを設置していなかったほか、防護柵を設置するなどの事故防止策を講じておらず、県警はずさんな運営体制が事故を招いたと判断した。
亡くなったのは埼玉県本庄市、ピアノ講師、鈴木祥子さん(当時35歳)。鈴木さんは、審査員の評価を走行中のドライバーに伝える「スポッター」として、コース脇のステージ上にいた。
この事故を巡り県警は8月、乗車前に車の異変に気づいていたのに確認を怠りタイヤが外れるを起こしたとして、乗用車の運転手と整備担当の男性2人を書類送検している。【玉井滉大】
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。