スーパーでカボチャの天ぷら踏んで転倒、高裁が賠償請求棄却「足元の落下物回避は難しくない」
店内のレジ前に落ちていたカボチャの天ぷらを踏んで転倒して負傷した東京都練馬区の男性(36)が、大手スーパー「サミット」(東京)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は4日、同社に約57万円の賠償を命じた1審判決を取り消し、原告側の請求を棄却する判決を言い渡した。平田豊裁判長は「足元の落下物を回避するのは難しくなかった」と指摘した。
判決によると、男性は2018年4月、仕事帰りに「サミットストア練馬春日町店」で夕食を購入しようとした際、レジの前に落ちていた縦13センチ、横10センチのカボチャの天ぷらで足を滑らせ、右膝を打って靱帯(じんたい)を痛めた。
昨年12月の1審・東京地裁判決は「転倒事故も念頭に安全確認を徹底すべきだった」として同社側の過失を認定したが、高裁は「天ぷらが長時間放置されていたとは考えられず、店側の責任は認められない」と判断した。
サミットは「引き続き店舗の安全管理に努めます」とコメントした。
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