ヤクルト・村上56号お預けも、燕党「22歳の青年を温かく見守る」
日本選手最多となるシーズン56号本塁打が出るか——。プロ野球・ヤクルトの村上宗隆選手の記録に期待を込め、ファンらは22日夜に神宮球場で行われた中日戦を見守った。
神宮球場から徒歩3分のヤクルトファンが集まる居酒屋「和’S(わず)」(東京都港区)には選手のサイン入りユニホームやタオルが所狭しと並ぶ。
30年来のファンという東京都練馬区のドライバー、菅野弘行さん(49)は店内で初回からテレビ観戦した。九回裏2死一塁の場面。村上選手に打席が回り、期待が高まったが、セカンドゴロで試合終了。菅野さんは最終打席を見届けると「3冠王と優勝争いのプレッシャーの中でホームランを55本打ったという記録だけでも既に素晴らしい」とねぎらった。
野村克也監督時代にヤクルトファンになって以来31年。黄金期も低迷期も知る。「弱冠22歳の青年がすごいプレッシャーの中で戦っている。温かい目で応援しているのがヤクルトファンじゃないかな」と話した。菅野さんは24日からは神宮球場で観戦する予定だという。
試合終了後、店は球場を出たファンらでカウンターやテーブル席があっという間に埋まった。村上選手のユニホームを着てライトスタンドで応援したという東京都北区の会社員、笹田俊之さん(35)は「四球でもヒットでもいいので、とにかく塁に出てもらい、ホームランに関係なく勝つことを信じていた」という。
この日は4打席無安打。6試合連続で本塁打から遠ざかるが「ホームランを当たり前のように求められている村上選手がすごいし、あせっても仕方がない。56号にこだわらず、いつだってホームランが打てるように私は応援している」とエールを送った。
チームは23日以降、神宮球場で3試合が続く。【柿崎誠】
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