風しんに注意しましょう
風しんは、風しんウイルスによる感染症です。平成30年8月5日までに都内で19件の届け出があり、練馬区でも届け出が出されています。年齢階級別性別では20歳代から 50歳代で予防接種歴なしまたは不明の男性からの報告が増加しています。
身近に妊娠中や妊娠の可能性がある女性のいる方で、風しんにかかったことがなく、風しんの予防接種を受けていない方は、特に注意が必要です。
風しんとは
風しんウイルスは飛沫・接触感染をおこします。
感染すると約2~3週間後に発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。風しんの症状は子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。また、大人がかかると、発熱や発しんの期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。
発しんの出る2~3日前から発しんが出た後の5日程度まで感染性があります。治療は対症療法が中心になります。
妊娠初期に感染すると胎児感染をおこし、赤ちゃんが白内障や難聴、先天性心疾患を特徴とする先天性風しん症候群を発症することがあります。
以前は、数年ごとに春から初夏にかけて、学童から若年層を中心に流行がみられていましたが、定期予防接種導入後、国内での風しんはほとんどみられなくなっていました。
しかし、平成24年~25年には、20~40代の男性を中心に全国で大規模発生が見られ、東京都内では1年間の患者報告数は3,445人に達し、調査が始まって以来、最も大きな流行となりました。平成26年以降は平成24年以前の水準に落ち着いていました。
予防について
予防にはワクチンが有効です。
風しんにかかったことがなく、風しんの予防接種を受けていない方はワクチンの接種を検討してください。
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