“注意看板”だらけの公園…近隣住民の声や苦情に対応で24枚に 行政は「子どもたちを思い切り遊ばせてあげたい」両立に苦慮【news23】
禁止事項や注意を促す看板が24枚もある公園が東京・練馬区にありました。近隣住民の声や苦情に対応してきた結果増加したということです。
公園全体で24枚も“注意看板”だらけの公園
Qこの看板なんて書いてある?
幼稚園児「おねがい・・・すべりだい・・・分かんないよ・・・この先」
東京練馬区にある「いずみの里公園」。子供にとって楽しい遊び場ですが禁止事項や注意を促す看板がやたら目につきます。
幼稚園児が読んでいたのも「おねがい すべりだいを かけあがらないで ください」の看板。
喜入友浩キャスター
「▼園内バイクの乗り入れ禁止▼火気厳禁▼夜間・早朝の公園利用について呼びかける看板が3枚並んでいます。周りは住宅が並んでいる公園なんですけれども、こちらの看板には▼固いボールを使った遊びはやめてくださいと書かれたものや▼公園利用者へ重要なお知らせという文字数が多くてふりがなもなく、子供が読むにはちょっと複雑な呼びかけですね」
公園全体に設置された注意看板は実に24枚。利用者に話を聞くと・・・
利用者の声
「(以前は)1つか2つぐらいだったと思う。最近、結構増えましたね」
「あんまりたくさんあると、ちょっと息が詰まる。あまりここで遊ばないようにした方がいいのかな」
「住んでる人からすると、いろいろうるさくしたりとか、ボールとかはやめてほしいと思うんだろうな」
公園ができたのは2017年。周辺は住宅街で練馬区によりますと、苦情が多い公園だといいます。子供の声やマナー違反などの苦情が寄せられ、看板を徐々に増やしていったそうです。
練馬区の担当者
「区は、いただいた意見について、お互いの意見をよく聞いた上で、必要と判断した場合に、やむを得ず看板を設置しています」
周辺住民の意見もさまざまです。
看板に賛成の近隣住民
「うるさくてしょうがない。夏なんかは網戸にしているとギャーギャーギャーギャー。公園じゃない。完全な運動場」
看板に反対の近隣住民
「子どもたちが元気で遊んでいるのは頼もしく思っている。かえって賑やかで良い」
24枚もの注意看板が設置された公園。設置した練馬区にとっても本意ではないようです。
練馬区の担当者
「区は子どもたちの笑顔が輝くまちを目指しています。公園の管理においては、近隣の方々との調和も必要不可欠です。子どもたちを思い切り遊ばせてあげたい一方で、苦情への対応を両立させることに苦慮しています」
大人のご機嫌取り?子どもがのびのび遊べる公園にして
小川彩佳キャスター:
規制看板だらけの公園をどうお考えになりますか?
落語家 蝶花楼桃花さん:
ちょっと窮屈な感じはしてしまいますよね。子どもが遊ぶような環境じゃないのかなと思ってしまいますね。
小川キャスター:
遊具のある公園ですからね。子どもたち集まってくださいという公園のはずですよね。
蝶花楼桃花さん:
子どもの頃の公園の思い出ってたくさんありますよね。私も高いところから飛び降りて怪我をして親に怒られたりとか、小学校高学年になってくるとバレンタインデーのチョコを渡すのに公園に呼び出したりとか、いろんな思い出が詰まっている。それが公園なんじゃないかなと思うと窮屈な感じがしますね。
小川キャスター:
夜間の利用や園内のバイクについてなど大人向けの看板もありました。役所は近隣の人との調和を必要としていますが、こうして看板を立てることで「対応しましたよ」とポーズすることが目的化しているのではないかと感じてしまいます。
蝶花楼桃花さん:
大人のご機嫌取りという感じですね。子どもがいろんな経験を積むところで子どもにこういうことをさせてしまうのは、本来の公園としての機能はしていないのかなと思ってしまう。
小川キャスター:
練馬区は「子どもたちの笑顔が輝くまちを目指している」ということですから、本当にそこは守っていただきたいですね。
蝶花楼桃花さん:
子どもたちがのびのび遊べる公園にしてもらいたいですね。
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