いじめ被害訴えた小5男児、学校は組織的対応せず…不登校になり転校

 東京学芸大付属大泉小学校(東京都練馬区)で2022年、当時小学5年生だった男子児童が同級生からいじめを受けていることを学校側が把握しながら組織的に対応していなかったことがわかった。男児は不登校になり、今年5月に転校した。同校の設置者である東京学芸大は今後、第三者委員会を設置し、事案の解明を行う。


 同大によると、男児は22年4月に同校に転入後、同級生の1人から「不潔だ」と言われ、机を離されるなどの嫌がらせを受けるようになった。担任は同年6月にいじめを目撃し、加害児童に謝罪させたことで解決したと判断。その後も数回、いじめを目撃したが、「子ども同士のトラブル」と捉えて、学校全体で組織的な対応をしていなかった。

 男児は、児童を対象にしたアンケートで繰り返しいじめの被害を訴えていたものの、担任が管理職の副校長にいじめを報告したのは同年12月で、今年2月の報告では「改善傾向にある」という趣旨の説明をしていた。同校の杉森伸吉校長がいじめを把握したのは、男児が不登校になった今年4月だった。

 同大は、男児に対するいじめについて、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として、男児が転校した後の5月31日に文部科学省に報告。今後設置する第三者委員会で経緯を調査するという。

引用元:BIGLOBEニュース

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