スタジオツアー東京ではじめての「バック・トゥ・ホグワーツ」
東京都練馬区のとしまえん跡地に今年6月オープンした「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(以下、スタジオツアー東京)で1日、「バック・トゥ・ホグワーツ」をテーマに1日限りのスペシャル・イベントが行われた。あわせて、「バック・トゥ・ホグワーツ」にちなんだ施設内の見どころを紹介する。
9月1日は、ホグワーツ魔法魔術学校の新学期が始まる日(生徒たちが学校に戻る日)。「バック・トゥ・ホグワーツ」と称して、世界中のファンがこの日をお祝いするのが恒例になっている。「ハリー・ポッター」シリーズにホグワーツ特急の始発駅として登場し、英ロンドンに実在するキングス・クロス駅では、今年もホグワーツ特急の発車時刻、9月1日午前11時(現地時間)にイベントが行われた模様。これに8時間先駆け、スタジオツアー東京内にある【9と3/4番線】でも約300人の来場者が集まってホグワーツ特急の発車を祝った。
スタジオツアーのチケットは事前に公式ウェブサイトで日時指定で購入する必要があり、当日になって現地で購入することはできない。関係者によると、9月1日のチケットは3月に発売されて早々に完売していたという。来館者に聞いても、「スタジオツアーが東京にオープンすると知ってからこの日を楽しみにしていました」「特別なこの日を日本で迎えられて本当にうれしいです」などと話していた。
この日の来館者には、日付と発車時刻がデザインされた特別なステッカーが全員に配布された。思いがけないプレゼントに、「ずっとふくろう便が届くのを待っていたので、やっとホグワーツ特急のチケットを手にできてうれしい」と喜ぶ人も。
また、9と3/4番線へ通り抜ける壁を再現したフォトスポットにある時計は終日「午前11時」を指した状態で、来館者はかわるがわる手押しカートを壁に押し込むようなポーズを取り、記念撮影を楽しんでいた。
■「バック・トゥ・ホグワーツ」にちなんだ施設内の見どころ
【大広間】
広大なホグワーツ城で最も印象的な場所のひとつが大広間。祝宴やクリスマス・ダンスパーティー、そして魔法対決など、数々のシーンの舞台となってきた。ここには、グリフィンドール、スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフの4寮の制服や、ダンブルドア校長、スネイプ先生、マクゴナガル先生、ルビウス・ハグリットら教職員たちの衣装が勢ぞろいしている。ホグワーツ魔法魔術学校に入学した生徒が入る寮を決める組分け帽子も展示されている。
【動く階段】
ホグワーツに入学したハリーが初めて見て驚いていた動く階段や動く肖像画のセットが再現されている。動く階段は実際に“動く”ので、ハリーと同じ体験が楽しめる。さらにここでは、自分の姿を撮影して、ホグワーツの廊下に飾られている魔法の肖像画の一つになる体験も。肖像画になった映像は、思い出として持ち帰れるようになっている。
【ダンブルドア校長室】
ホグワーツ城の最も高い塔のひとつの奥深くには、3つの丸い部屋が重なるようにして成るダンブルドアの部屋がある。壁にはホグワーツ前校長48人の肖像画が飾られ、博識で天体好きなダンブルドアらしいアイテム(天文機器や望遠鏡、星座表)も並んでいる。ここにも組分け帽子があり、グリフィンドールの剣、ダンブルドアの憂いの篩など、象徴的な小道具の数々もお見逃しなく。
【魔法薬学の教室】
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で、スネイプ先生の後任のスラグホーン先生が魔法薬学を教えていた時のセットが再現されている。棚には怪しげなビンがなんと1000個以上も並んでいるそう。一つひとつに手書きラベルが貼り付けてあり、それぞれ奇妙な材料が入っているので、じっくり観察してみよう。テーブルには生徒たちが使う道具や魔法の棒で薬草を煎じる鍋も。
【9と3/4番線】【ホグワーツ特急】【レイルウェイショップ】
ハリーが9番線と10番線の間の壁を通り抜けた先にあるのが【9と3/4番線】に停車中の列車【ホグワーツ特急】。そして、【レイルウェイショップ】がメディア初解禁。このショップで扱っている商品はここでしか買えないものなので注意が必要だ。中でも大人気なのは、「アクセプタンスレター(ホグワーツ入学許可書)」(2600円)。ハリーが住んでいた家の住所、または自身の住所でオーダーできる。
【ダイアゴン横丁】
ホグワーツ魔法魔術学校で必要な学用品が全てそろうダイアゴン横丁。『ハリー・ポッターと賢者の石』で初めて登場し、シリーズの中で何度も登場した。グリンゴッツ銀行、アイスクリームショップの「フローリアン・フォーテスキュー」。魔法の杖が手に入るオリバンダーの店や魔法動物達を取り扱うペットショップ、ワイズエーカー魔法用品店、クィディッチ用品店も。
ひときわ目立つ、オレンジ色と紫色でできた3階建て建物は、ウィーズリー兄弟のいたずら専門店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ店」。中には、伸び耳から惚れ薬までありとあらゆるものが並んでいる。メイン玄関の上にある約6メートルの動くマネキンの帽子にも注目だ。
【ミナリマのグラフィックデザイン】
ホグワーツの教科書、忍びの地図、指名手配のポスター、ハニーデュークスやウィーズリー・ウィザード・ウィーズ店の商品ラベルなど、印刷物はすべてミラフォラ・ミナ&エドゥアルド・リマ率いるグラフィックデザインチームの作品。ホグワーツから届いたハリー宛の手紙、ホグワーツの入学許可証は、ミラフォラ・ミナがハリー・ポッター映画シリーズのために初めてデザインした小道具でもある。
【ホグワーツの模型】
美術チームの最高傑作とも言えるのが、精巧に作られたホグワーツの模型。1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』に向けて制作された。この模型の撮影映像に、デジタルによる視覚効果を加えて、ホグワーツ城の外観はつくられた。模型の内部には照明用の光ファイバーを取り付け、ランプやたいまつの明かりを表現。その景観をさらにリアルなものにするため、『賢者の石』のロケ地になったアニック城やダラム大聖堂の中庭と建物のミニチュアも作られた。ジオラマはスコットランドのハイランド地方をモデルにしている。
作品ごとに手を加えながら、第5作『不死鳥の騎士団』までこの模型が使用された(6作目以降はCG)。夜が明け、朝日が昇り、太陽の光を浴びて、やがて夕暮れに染まり、夜になって…とホグワーツ城の1日を再現。ホグワーツの生徒たちの姿を想像しながらずっと眺めていられそうだ。
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