猛暑の影響はまだある? 高値の野菜に変化が! 11月の野菜予報

2023/11/01 11:19 ウェザーニュース

今秋は全国的に気温が高めで、11月も平年より高めの予想となっています。11月の野菜の出来や価格には、どのような影響があるのでしょうか。スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)の秋葉弘道社長に教えていただきましょう。

11月にお買い得になる野菜は?

8月から9月まで続いた暑さの影響で、多くの野菜が値上がりしていましたが、秋葉社長によると「11月の野菜はおおむね安い、非常にいいですね」という嬉しい予想です。
「ダイコン、長ネギ、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイ、キャベツ、ホウレンソウなど、11月にはほとんどの野菜の値段は下がります。暖かいので生育がよくなっているのです。
例えば、今は少し高めのダイコンとハクサイ。ダイコンは、11月から12月にかけて安くなっていくでしょう。今まで出回っていたダイコンは北海道産や東北産でしたが、それが終わって関東の産地に変わっていきます。11月のはじめから徐々に下がっていくでしょう。ハクサイも安くなります」(秋葉社長)




ホウレンソウ、ブロッコリーなど、露地栽培の野菜もほとんどが安くなりそうです。
「10月に異常な高値だったトマトも、11月にはほぼ平年並みになるでしょう。10月前半はトマトもおいしく、気温が高かったので高値でも需要があったためです。その反動で、11月半ばには安くなる可能性もあります。
キュウリは、すでに下がり始めていますが、11月は安定した値段になると思います」(秋葉社長)
冬に食べたい根菜類はどうでしょうか。
「ニンジンは、11月の初めは少し高めになるおそれがあります。産地リレーに1回端境期ができて値段が上がった後、下がっていく感じです。
れんこんは、去年に続き今年も安定して安めです。去年並みか去年より安くなるかどうか。ゴボウも大丈夫です。去年より安くなるでしょう」(秋葉社長)

11月に値上がりしそうな野菜は?

11月に値上がりしそうな野菜はあまりないといいますが、いくつか気になるものもあるようです。
「心配なのはカボチャとタマネギです。
カボチャはここのところ値段も安定していて良かったのですが、今出回っている北海道産が高温の影響で、いつもより2週間ほど早く終わり、流通量が減ってしまいます。
次は輸入ものになるのですが、輸送コストや為替の問題があるので、高値になるでしょう。ただ歴史的な高値だった去年の2〜3月ほどになることはなく、平年より高めという感じです。
タマネギは、すでに値段が上がり始めていますが、11月はさらに上がりそうです。タマネギは今まで出ていたのが7月〜8月前半までに収穫されたもので、これからは8月後半から9月に収穫されたものになります。
それが北海道があまりにも異常な高温だったためにダメになってしまったものが多く、流通量が減っているのです。寒くなってくると、シチューやカレー、肉じゃがなど需要が高まるのに、流通量が減るため、さらに値段が上がるでしょう」(秋葉社長)
物価高で、さまざまな食品で値上がりが相次ぐなか、値段が落ち着く野菜が多いというのは嬉しい情報です。
「暖冬の年は、野菜は安いんです。露地ものの野菜は全般的に流通量が増えるでしょう。それをどんどん消費すれば、家計の助けにもなるし、生産者の助けにもなります。これまで買い物に行くたびに値段が上がっていったかと思いますが、これからは買い物に行くたびに下がるでしょう」(秋葉社長)
秋が深まるにつれ体調管理が大切になってきます。おいしい野菜をたっぷり食べて元気いっぱい過ごしましょう。

取材協力
スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)

引用元:BIGLOBEニュース

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