【根本厚労大臣より】ひきこもりの状態にある方や そのご家族への支援に向けて
ひきこもりの状態にある方やそのご家族 への支援に向けて
川崎市や東京都練馬区の事件など、たいへん痛ましい事件が続いています 。
改めて、これらの事件において尊い生命を落とされた方とそのご
家族に対し、心よりお悔やみを申し上げるとともに、被害にあわれた方の一日も早いご回復を願ってい ます 。
これらの事件の発生後、ひきこもりの状態にあるご本人やそのご家族から、国、自治体そして支援団体に不安の声が多く寄せられてい ます 。
これまでも繰り返し申し上げていますが 、安易に事件と「ひきこもり」の問題を結びつけることは、厳に慎むべきである と 考えます 。
ひきこもりの状態にある方やそのご家族は、それぞれ異なる経緯や事情を抱え てい ます 。 生きづらさと孤立の中で日々葛藤していることに思いを寄せ ながら 、時間をかけて寄り添う支援 が 必要で す 。
誰にとっても、 安心 して過ごせる 場所 や 、自らの役割を感じられる機会 があること が 、 生きていく ため の 基盤にな ります。
ひきこもりの状態にある方やそのご家族にとって も 、そ うした 場所 や機会 を得て、 積み重ねること が 、社会との つながり を回復する 道 になります 。
また、ひきこもりの状態にある方を含む、生きづらさを抱えている方々をしっかりと受けとめる社会をつくっていかなければならないという決意を新たにしました。
まずは、 より 相談 しやすい 体制を整備するとともに、安心して過ごせる場所や自らの役割 を感じられる 機会をつくるために、 ひきこもりの状態 にある方やそのご 家族の声 も 聞きながら 施策を進めて いきます 。
そして、 より 質の 高 い 支援ができる人材 も 増や して いきます。
ひきこもりの状態にある方やそのご家族は、悩みや苦しみを抱え込む前に 、生活困窮者支援の相談窓口やひきこもり地域支援センター 、また 、ひきこもり状態にある方が 集う 団体 や 家族会 の扉をぜひ叩い て下さい 。
国民の皆様に
おかれましては 、あらゆる方々が孤立することなく、役割をもちながら、ともに暮らすことができる、真に力強い「地域共生社会」の実現に向けて、ご理解とご協力をお願い いたします 。
令和元年6月26 日
厚生労働大臣 根本 匠
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