百日咳の報告数が増加しています
百日咳は、百日咳菌による感染症です。一年を通じて発生がみられますが、近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題になっています。
2018年1月より国への全数報告疾患となり、発生状況がより詳細に把握できるようになりました。
都内では6月に入り報告数が増加傾向にあり、練馬区でも報告が出されており、注意が必要です。
百日咳とは
百日咳菌による感染症で、患者の咳やくしゃみなどのしぶきや痰に含まれる細菌によって感染します。(飛まつ・接触感染)。風邪症状で始まり、徐々に咳の回数が増え、咳の症状も激しくなります。激しい咳は2~3週間かけて徐々におさまりますが、時折発作性の咳がみられます。乳児の場合、無呼吸発作など重篤になる可能性があります。
年長児や成人は、特徴的な発作性の咳が目立たないので、百日咳の罹患に気付かず、乳児の感染源となっていることがあります。
治療は抗菌薬を使用します。また、家族や身近な人にも予防的に抗菌薬を投与することが推奨されています。詳しくは医師に相談してください。
予防について
有効な予防法は予防接種です。
予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。4種混合(DPT-IPV)ワクチンはジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)の予防接種です。
また、集団生活ではおもちゃやタオルの共用を避け、子供の年齢に応じて、咳エチケット(人に向けて咳やくしゃみをしない、マスクをする、ティッシュなどで口と鼻をおおうなど)を心がけましょう。
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