練馬区でいただける御朱印(1) 能満寺/大泉氷川神社
近年話題の御朱印。古くはお寺や神社に写経を納めた証として発行されていたという説もありますが、現代では単純に参拝の証として発行してくれる場所が殆どです。練馬区にも多くの寺社・仏閣があり、様々な場所で御朱印をいただくことができます。そのうちの一つ、能満寺についてご紹介しましょう。
能満寺の御朱印
能満寺は練馬区旭丘にあるお寺です。宗派は真言宗豊山派で、僧源心が創建したと伝えられています。新編武蔵風土記稿によれば弘法大師が創設した西新井大師の末寺で、夏雪山広原院という号を持っているとされています。これは創建の祖である源心僧都(僧源心)が「夏に雪の降る美しい景色が関東にある」と聞いて訪れたことに由来するとも言われています。明治の廃仏毀釈により人のいない時期があったため、寺に保管されていたはずの文書一切が亡失、建立年を含む歴史について詳しいことは今現在分からなくなっています。一番古い過去帳が宝暦年間、墓石は宝永5年が一番古いものとされています。
練馬区が制定される以前、北豊島群上板橋村という地名であった頃の名残で板橋七福神のうち寿老人が祀られています。また、愛染院第17世である亮意が弘法大師ゆかりの寺院をまとめて開いた豊島八十八か所霊場のひとつとしても数えられており、旧豊島群として数えられていたことが窺えます。
都市部にしては長めの参道は人の手があまり入っておらず趣深い佇まいです。その奥にひっそりと佇む山門をくぐった先にある本堂は平成15年に建て替えられたもので、比較的新しく綺麗です。この本堂に祀られているのは大日如来の化身とも脇侍ともされる不動明王。五大明王の一人で、厄難除災のご利益と共に日本では広く親しまれている仏様です。その勇ましい姿から災難を取り除いて苦難に立ち向かく勇気と力を与えてくれる仏様として、出世や商売繁盛の仏様としてもご利益があります。
御朱印は庫裡でいただけます。能満寺の御朱印は、不動明王像の印が押された上に「不動明王」の文字が大きく書かれた大変力強いものです。見るからに勇ましい雰囲気で、眺めているだけでも困難に挑戦する勇気が湧いてくるでしょう。
能満寺ではこの通常の不動明王の御朱印のほか、七福神である寿老人の御朱印も扱っております。こちらは1月1日から7日の間に参拝した際にいただけるもので、寿老人の印と共に「寿老人」の文字が入ったものになります。七福神はほかのお寺と併せて参る方も多く、新春に気持ちを改めたい方にもお勧めです。また、この期間は彫刻師田中金太郎氏によって制作された木彫りの七福神も開帳されておりますので、大変価値のあるものを見ることができるでしょう。
能満寺へのアクセス
能満寺までの交通アクセスは、西武池袋線江古田駅から徒歩7分、東長崎駅から徒歩10分。西武有楽町線小竹向原駅からは徒歩9分と3駅が徒歩圏内で大変便利な場所にあります。また、練馬総合病院入口バス停からも徒歩5分と近く、ターミナル駅である池袋駅からもお出かけしやすい立地です。大通りから路地に入った閑静なエリアにあり、静謐な空気が漂います。
大泉氷川神社の御朱印
もう一つ、御朱印がいただける寺社をご紹介します。大泉氷川神社です。全国各地にある氷川神社のひとつで、素戔嗚尊をはじめ5柱の神様を祀っている神社です。創建年代は不明とされていますが、新編武蔵風土記稿に記載があり、江戸時代には天王社と称され当時の橋戸村の鎮守として記されるなど古くから地元の人に愛されていることが窺えます。相殿に愛宕神社、敷地内に稲荷神社、御嶽神社、白山神社、弁天社がある比較的大きな神社です。南に白子川をのぞむ丘の上に立っており、豊かな緑を一望することができるでしょう。御朱印は社務所でいただくことができ、大泉氷川神社と大きくかかれた文字と印が印象的なものです。
・大泉氷川神社へのアクセス
大泉氷川神社は西武池袋線「大泉学園駅」北口から出る(長久保・和光市駅南口)バスに乗車しますそしてバス停「大泉北中学校入口」で下車し、そこから3分の場所にあります。住宅街の中ですが、境内は樹木が立ち並び、、落ち着きを感じられる空間となっています。
近年、御朱印ガールという言葉もできるほど御朱印集めはブームになっています。本来御朱印は仏様そのものとも言われるもので、丁重に扱うのが原則です。流行に流されるだけではなく、参拝のマナーや保管方法を調べたうえで御朱印をいただくようにしましょう。
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