水害から守る東京“巨大地下トンネル”あるけれど…ゲリラ豪雨のときはお風呂・皿洗い・洗濯「1~2時間控えるだけで効果」 私たちの命を守るために

みなさんは、東京の地下に、ある巨大空間が存在することを知っていますか?実は、私たちの暮らしを守るとても重要な役割を果たしています。現場を取材してきました。
東京をぐるりと結ぶ大動脈・環状七号線。その巨大な施設はこの真下にありました。
日比麻音子キャスター
「一気に地下に潜ってますね」
降りてきたのは地下43メートル。


狭い入口を抜けた先には…
日比キャスター
「えっ、ここ東京ですよね」
巨大なトンネルが私の目の前に。さらに奥へと進むと…
日比キャスター
「こんなの見たことがない。この先に吸い込まれていきそうですね」
高さは12.5メートル。思わず息をのむほどの大きさ。
日比キャスター
「声もかなり反響するんです。声が、反響しています…」
どこまでも、どこまでも続く地下トンネル。長さは4.5キロ。いったい何のための巨大空間なのでしょうか?
東京都第三建設事務所 向山公人工事第二課長
「台風、集中豪雨、大雨が降ったときに川の増水が起こります。川の水が増えた分を、この調節池の中に取り込むことで川の水位を下げて、安全を確保していく」
神田川・環状七号線、地下調節池。大雨などで増水した河川から水を一時的に引き込み、洪水を防ぐための施設。私が訪れたこの巨大トンネルには最大54万トンの水を貯めることが出来るといいます。
次に向かったのは、都内に28か所ある調節池のひとつ、白子川地下調節池。練馬区にあるこの施設、最大21万トンの水を貯めることが可能。実は、大雨による大規模な河川の氾濫や浸水被害から私たちの暮らしを守っていたといいます。そこには、その痕跡が今も…
日比キャスター
「上を見ると線のようになっていて、アレはあそこまで水がたまったということですか?」
東京都第四建設事務所 照井安則工事第二課長
「あそこの一番上にあるラインが実際に水がたまった跡になります」
日比キャスター
「いつの雨になるんでしょうか?」
東京都第四建設事務所 照井安則工事第二課長
「今年の6月2日の台風2号のとき、貯留量として約21万立方メートル、ほぼほぼ満杯になった状況でした」
今年6月の台風2号。関東では1時間に40ミリを超える局地的な集中豪雨が発生しました。この時、白子川地下調節池はほぼ満杯となりながら、河川の氾濫をなんとか防いだといいます。
しかし近年、1時間に80ミリを超える集中豪雨の発生回数は増加傾向に。首都東京で大規模な洪水が起こると、甚大な被害となる恐れも。地球温暖化が進む今、異常気象への対策は待った無しです。
日比キャスター
「ほんとに、100ミリって今までありえない数字だったのが、頻繁にみる数字になってしまいましたよね」
東京都第三建設事務所 向山公人工事第二課長
「我々、河川管理者としては非常に危機感を覚えるとともに、(水害対策の)施設を充実させていくというのが大事」
実は今、東京都では新たな水害対策が進められているといいます。

引用元:BIGLOBEニュース

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