練馬区で御朱印巡り~観蔵院@練馬高野台~
西武池袋線の練馬高野台駅より徒歩11分ほどのところにあります。南側には駐車場もあります。北側の門前には六地蔵や庚申塔、馬頭観音などがあります。
観蔵院は山号を慈雲山といい、真言宗智山派(豊島八十八ヵ所八十一番札所)のお寺で本尊は不動明王です。昔の田中村の字に薬師堂の地名があり、石神井川にかかる薬師堂橋がその名を伝えています。境内は2500坪もあり、かなり広いです。緑に囲まれた綺麗な庭園はお散歩にもよさそうです。
境内には筆子供養塔という供養塔があります。教えを受けた生徒がなくなった恩師の菩提を祈り宝暦12(1762)年に建立したものです。かつて観蔵院で寺子屋が開かれ、近隣の子どもたちの教育に寄与していた歴史が確認できる貴重なもので、練馬区の登録史跡となっています。
本堂の近くに仏足跡が設置されています。
お寺への参拝歴が浅い私、仏足跡は初めてお目にかかりました。模様の意味についてお寺の方に伺うと、自分で調べてみてねとのこと。実際調べてみると、いやはや、ただの足跡にあらず。一言では説明できないことがわかり、お寺の方を困らせてしまったなと反省しました。
簡単に言えば仏足はお釈迦様を現しています。
お釈迦さまは足が大きく平らで、土踏まずがないとされているため、画像のようなまっすぐな足跡になります。足の中央に法輪という、お花のような二重の輪が描かれ、そこから放射状に線が描かれています。
また、指と指の間に水かきのような網があったとされていて、仏足跡では魚の絵(中央上部)で網を表しています。網には悩みを捕まえるという意味があり、魚は円満解脱を意味します。
親指の下にあるのは現在一切の煩悩を破る宝剣、魚の隣にある壺はのようなものは、煩悩のないことを指す宝瓶、などなど、軽く調べただけでもこれだけ多くの意味がわかりました。本来は指側が手前で、お参りした際にお釈迦さまと向き合うような方向で設置するものです。観蔵院の仏足跡は寄贈品の為、このような向きになっているそうです。奥深いですね。
本堂脇に薬師堂があり、日出薬師と呼ばれ、今も多くの崇敬をあつめています。堂内には薬師如来を信仰する人を衛護するといわれる十二神将が祀られており、堂前には日出薬師の碑があります。この日出薬師は、昔は現在より東北方にあってその地名の起こりとなったという言い伝えがあります。
観蔵院には曼荼羅美術館が併設されています。平成14年に開館し、 仏教の世界や悟りの境地が描かれた曼荼羅や、日本の仏画だけでなくネパールの仏画も展示しています。
開館時間は毎週土日の10:00~16:00です。入館料は一般500円、学生300円、中学生以下無料です。
たびたび特別展も開催されています。2021年11月1日からの3日間は、「第27回 仏画・悉雲・截金特別展-守り本尊-」の展示があります。守り本尊は干支との関連からできたことから、より身近な信仰といえます。
御朱印
書置きの御朱印をいただけました。この見慣れない文字、梵字(ぼんじ)といいます。「神仏を一字で現す文字」として中国から日本に伝わったものです。
御朱印にある梵字は「カンマン」と読むそうです。不動を現す「カーン」に慈救呪と火界呪を現す「マン」を合成した梵字。不動と柔軟を併せ持つといわれます。
観蔵院曼荼羅美術館内にあるミュージアムショップでも取り扱う観蔵院住職の著書『梵字集』は活用自在の新字鑑。『梵字なぞり書きカード』は初心者向きのもので、筆ペンもついてきます。
お寺で猫探し
猫さんは見当たりませんでした。
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