小池グリーンならぬ「練馬グリーン」、五輪契機に国内外に発信

東京都練馬区は23区の北西部に位置し、1947年(昭22)に板橋区から分離・独立し誕生した。23区トップの約215万平方メートルの農地面積を持ち、うち生産緑地地区は約185万平方メートルだ。19年は農業をテーマとして世界の都市による会議を開く。また、シェアサイクル事業を始めるなど住みよい街づくりも進め、都市型農業と住宅都市として発展を目指す。


 20年東京五輪・パラリンピックに向けたまちづくり推進では17年度予算として、オリパラ関連費に約1700万円、「世界都市農業サミット」に約2000万円を計上した。同サミットは17年度中にプログラムや参加海外都市を決める。

 新規事業のシェアサイクル事業には約6000万円を計上。社会実験を通じた検証を10月から始め、200台の電動アシスト付き自転車と20カ所程度のサイクルポートを配置する。実験期間は19年度末まで。同区の魅力的なスポットの散策や、通勤・通学、買い物といった日常生活での交通手段として、住宅都市での利用需要とポート位置の適正配置を検証する。利便性も考え、先行実施区との共通利用を目指す。

 佐藤洋子地域文化部オリンピック・パラリンピック担当課長は、「2020東京大会を契機として、来日する外国人に練馬の魅力を知ってもらえるような仕組みをつくりたい」と展望を語る。

【記者の目/“地域色”打ち出しブランド化】
 さまざまな“緑”を展開する同区。「緑とともに写っている練馬区」の応募写真約2300枚から色を抽出し、区内企業のニッカー絵具と共同開発した独自の緑色5色をそろえたポスターカラー絵の具「ねりまグリーン」をイベントや区印刷物に使っている。地域の訴求ポイントを明確化したブランディング展開で、国内外への魅力発信につなげる。
(文=茂木朝日)

【ファシリテーターのコメント】
 練馬区のホームページによると、同区の緑被率(敷地面積に対し、草地や畑、樹林、樹木などが覆っている割合)は24.1%。区内の敷地のざっくり4分の1が緑に覆われて

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