拳四朗の公開スパーを京口陣営4人が視察 拳四朗トレーナー指摘「京口に致命的な欠点」

 ◇プロボクシングWBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦12回戦(2022年11月1日 さいたまスーパーアリーナ)

 WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30=BMB)が14日、東京都練馬区の三迫ジムで、WBA同級スーパー王者・京口紘人(28=ワタナベ)との王座統一戦へ向けて公開スパーリングを行った。


日本ミニマム級8位の小林豪己(23=真正、4戦全勝3KO)と2ラウンドを行い、強気にボディーやアッパーを打ってくる相手を真っ向で受け止めながら、隙を見て連打を浴びせる貫禄の内容。ワタナベジムの渡辺均会長を筆頭に、意例の4人が視察に訪れた京口陣営に仕上がりの良さを見せつけた。

 元WBC世界フライ級王者で現日本バンタム級3位の比嘉大吾(志成)、日本バンタム級王者の堤聖也(角海老宝石)、キックボクサーの志朗らとスパーリングを積んできた寺地は減量が残り3キロと明かし、「順調に来てます。今回は馬刺しばかり食べてます。切るだけなので楽なんですよ。馬刺しは好きで、やせやすい気はしますね。赤身やし、タンパク質も摂れるし」と馬刺しのメリットを強調。戦い方については「何でも対応できるようにしてます。ボクシングの幅も広がったので」と距離を取っても接近戦でもOKとの認識を示し、「レベルの差、圧倒的な差を見せます。普通にやっていればKOにたどりつくのではないかと思っています」と強気にコメントした。

 京口陣営の視察には「久しぶりの感覚ですね。最近こういうのがなかったんで。いい緊張感でスパーリングできるのでは」と余裕の対応。海外ブックメーカーのオッズは京口勝利が1・4倍、寺地が2・75倍(英ウィリアムヒルなど)と不利とされるが、それを聞くと「それはボクに賭けるチャンスですね。倍率が高いってことなんで。いっぱい賭けてほしいですね」とポジティブにとらえた。

 視察した京口の小林尚睦トレーナーは「手の内は出してないと思うが、バランスが良くて相変わらずいい。思った以上に調子が良さそう」と感想を述べ、トレーナー2人を含む4人での視察を「チームですから」と多彩な視点でのチェックが目的と説明。「よかったです。実際に見ておくとイメージしやすい」と話した。一方、寺地を指導する三迫ジムの加藤健太トレーナーは京口について「挑発じゃないですけど、致命的な欠点がある。京口選手が気づいているか分からないですけど」とズバリ指摘。10年ぶり史上2度目となる日本人世界王者同士の2団体統一戦に、バチバチと火花が散り始めた。

引用元:BIGLOBEニュース

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