「借金返済のため報酬が欲しかった」受け子で逮捕の東京消防庁の消防士 高齢者1万6000人分の名簿を詐欺グループに提供か
特殊詐欺の“受け子”をしたとして逮捕された消防士が、災害時などに使うための高齢者の個人情報を詐欺グループに提供して悪用した可能性があることがわかりました。
先月22日、詐欺の疑いで逮捕された一戸赳児容疑者(23)、東京消防庁の野方消防署の消防士です。
今年8月、詐欺グループと共謀し、練馬区の80代の女性から現金110万円などをだまし取った疑いがもたれています。
報告
「警視庁は一戸容疑者が住む東京消防庁の寮の部屋から高齢者の個人情報が書かれたリストを押収したということです」
このリストは、災害時などに高齢者を支援するため中野区が消防署に提供したもの。名前や住所、家族や支援する人の有無など1万6000人分の個人情報が書かれていて、一戸容疑者はリストを扱う係でした。
捜査関係者によりますと、一戸容疑者は野方消防署の鍵のかかった保管庫からリストを無断で持ち出したとみられ、警視庁はリストをコピーして詐欺グループに提供した可能性もあるとみています。
支援のための情報が悪用された可能性について、中野区に住む高齢者は…
中野区民(80代)
「ちょっと不安になりますね。仕事柄、一番やってはいけないことだと思いますね」
中野区民(80代)
「信頼してる人がそういうことをすること自体がおかしい。私は許せない」
取り調べに対し、一戸容疑者は「借金があり、お金を返済するために報酬がほしかった」と供述しているということです。
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